夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

MacでUnityのハローキューブアプリケーションを作る iPhone向けの最も基礎的なアプリをデプロイする

本日はApple枠です。

AppleのVisionProが発表され一ヶ月以上が経ちました。

redhologerbera.hatenablog.com

来るべきVisonProに向けて筆者もiOSの開発環境を整え始めましたので今回はMacでUnityのハローキューブ(最小限のアプリケーション)を作ります。

今回の目的としてUnityでアプリケーションを構築するというよりはUnityでビルドしてXcodeでエクスポートするまでのワークフローを見ていきます。

○環境

・Mac mini (2023 M2モデル)

・Unity 2022.3.4f1(LTS)

・iPhone 12 ProMax(ターゲットデバイス)※

VisionPro、iPhone、iPadに向けてアプリケーションを開発する際はデプロイにXcodeが必要とされます。

デプロイ時に必要のため開発自体はWindows機でも問題はありませんが今回はせっかくなので慣れも合わせてmacを使用していきます。

※iOS17(パブリックベータ)にしてしまったせいで今回はXcode15を使用しています。

○Unityでのハローキューブアプリの作成

①UnityHubで新しいアプリケーションを作成します。 今回はURPを使用しています。

②BuildSettingsを開きターゲットプラットフォームをiOSへ設定します。

これを行うためにはUnityHubで使用しているUnityにモジュールとしてiOSを加える必要があります。

③BuildSettingsからBuildを選択します。

どこへビルドするか階層を求められます。 今回はHoloLensなどと同様にAppsというフォルダを新規で作成しています。(特に問題がない場合新規でフォルダを作る必要もないようです。)

④ビルドが成功するとUnity-iPhone.xcodeprojが作成されます。 これをXcodeを使用してデプロイします。

○Xcodeの導入

Xcode自体はAppStoreの開発者向けのカテゴリーで無料で入手できます。

ただ今回はiPhone側がiOS17にしてしまったことでXCode15を使用する必要があります。

これは本日時点でベータ版のため別の方法でダウンロードする必要があります。

①Appleの開発者向けのページからXCode15をダウンロードします。

developer.apple.com

②ベータ版のxcodeとターゲットデバイスをダウンロードします。ここではついでにVisionProもダウンロードしました。

○デプロイ

①UnityでビルドしたUnity-iPhone.xcodeprojを右クリックし、XCodeBataで開きます。

②XCodeで開いたプロジェクトを①Unity-iPhone、②Signing & Capabilitiesのタブを開き、③Automatically manage signingを選択します。

Teamを選択し開発者グループを選択します。ない場合は作成することもできます。

④Bundle Identifirは全てのユーザーの間で固有のものである必要があります。パッケージ名に加えてオリジナルの文字列を含めることでエラーを回避できます。

全てのエラーが消えたらデプロイの準備が整いました。

⑤iPhoneをmacに接続し上部からiPhoneの名前を選択します。

⑥実行ボタンを選択します。

これによってデプロイが始まります。

なおデプロイ先のiPhone側では開発者モードにしておく必要があります。

これによってUnityアプリをiPhoneにデプロイできました。

本日は以上です。