夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

MixedRealityToolKit v2 Examplesを触ってみる LineExamples その①

 MixedRealityToolKit(以下MRTK)にはExamplesというデモサンプル集が含まれています。

 Examplesを理解すればMRTKの機能の使い方を学習することやノンコーディングでのアプリ開発が可能になります。  

 今回は UX/Lines/LineExamplesを見ていきます。

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〇デモシーンの概要

 シーンにはSpline、Ellipse、Rectangle、Parabola、SimpleLineの5つのオブジェクトがあります。

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〇Description

 Mixed Reality Toolkitに備わったラインは、データとRendererの2つのコンポーネントに分かれています。

 Line Data Providers

 そのラインのすべての特性とそれに関連するすべてのデータを定義するラインコンポーネント。 これは、シーン内の線をレンダリングする側面を処理せず、パス、補間などに使用できます。

•シンプルライン– 2点のライン

•放物線– 2点間の放物線弧

•長方形-四隅でループバック(最初の座標へと戻る線)する線

•楕円-角なしでループバックする線

•スプライン–ベジェ補間(ある制御点をもつ曲線)を使用したマルチポイントライン

・Line Renderer

 ラインデータを取得し、レンダリングします。

•MixedRealityLineRenderer – Unityの組み込みラインレンダラーコンポーネントを実装し、ラインデータを適用します

•ParticleSystemLineRenderer –線の長さに沿って一連のパーティクルシステムをアタッチします

•MeshLineRenderer –メッシュのインスタンスを作成し、それらをラインの長さに沿って配置します

•StripMeshLineRenderer –線の長さに沿ってポリゴンのストリップを描画します

〇Splineオブジェクト

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Splineオブジェクトのinspector

 SplineオブジェクトにはSplineDataProvider、LineRenderer、MixedRealityLineRendererがアタッチされています。

 LineRendererはSplineDataProbiderおよびMixedRealityLineRendererに依存しており、どちらか片方でもチェックボックスを外し、無効化するとLineRendererも無効化されます。

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LineExamples Spline

 DescriptionにもあるようにSplineDataProbiderはラインの特性などのデータが定義されています。

 Lineの形を操作できるようです。    MixedRealityLineRendererはラインの色などを操作できるようです。

次回以降ほかのオブジェクトも詳しく見ていきます。