夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

AppleVisionProで空間をスキャンする Perspector

本日はVisionPro枠です。

先日VisionProのアプリケーションの中でおもしろいものを見つけましたので紹介していきます。

〇環境

Apple VisionPro

 ・VisionOS2.2

Apple VisionProの空間スキャン

 Apple VisionProはMicrosoft HoloLensやMetaQuestなどのようにユーザーを中心とした周囲の空間をスキャンしてSLAM(自己位置推定)を行っています。

 HoloLens、Questではともに空間を認識して周囲の環境マップにメッシュを張る空間メッシュが使用できます。

 筆者は以前これを使用して上野駅の駅構内のスキャンを行いました。

redhologerbera.hatenablog.com

 MetaQuestもHoloLensも広域になればなるほどSLAMのずれが生じていきますが、AppleVisionProではそのずれがほとんど生じません。

 PerspectorApple VisionProでの空間マップをスキャンしてメッシュ化、OBJとしてエクスポートすることができるアプリケーションになります。

 24年11月記事公開現在700円の有料アプリとなっています。

 https://apps.apple.com/jp/app/perspector/id6737821850

 アプリを起動するとスプラッシュシーンと共にすぐにスキャンが始まります。

 Shaderによるスキャンはかっこよさすら覚えますが、それ以上にHoloLensやQuest以上に高速であり、高精細とは言えませんが、AppleVisionProの高いSLAM性能を生かして歩くだけでスキャンが行えます。

スキャン中にダブルタップすることでスケールを変えて手元で確認を行うことができます。

手を使って回転や移動もできます

スキャン範囲は広くその精度も高いです。

こうしてスキャンしたデータをobjでエクスポートすることができます。

こうしてエクスポートしたモデルは一度はAppleVisionProのストレージ内にzipファイルとして保存され、MacやWindowsPCに送ることでBlender等で開くことができます。

ポリゴン数としてはそこまで多すぎるというわけでもなく、ディティールを再現する最低限度の解像度でした。 

ハイポリ過ぎないので編集がしやすいです。

〇メリット

やはり簡単に使え、エクスポートできる点です

すぐにスキャンしてobjでエクスポートして造形に生かせるという点です。

前述の通りAppleVisionProの高度なSLAMと相性が良くHoloLensやQuest以上の体験をもたらしています。

またシェーダーもかっこよく未来感をそそられます。

〇改善点

アプリケーションが出たばかりという点で、今後のアップデートに期待する点は以下です。

・UIの改善

 現状一番の問題はUI/UXです。

 機能が素晴らしいのですが例えば次のシーンをスキャンしたいと思ったときはVisionProの電源を落としてアプリを終了させて再度起動する必要がありました。

 これを行わない場合はすでに作成されている空間にオーバーレイされる形でメッシュが作成されるというバグがありました。

エクスポート時も初代HoloLensのようにHeadGazeを使用してエクスポートする仕組みとなっていました。

 筆者は初代HoloLensから触っていますので問題なくできましたが、VisionProのUXとしては視線+AirTapか直接タップで選択したいと感じました。

 またシンプルすぎてどのようにすればよいのかわからない、説明がないという点もあったためこの辺りも改善されるととても素晴らしいアプリと呼べます。


素晴らしいアプリでした。現状の機能としては少し高い気もしましたが、出たばかりのアプリなので今後のアップデートが楽しみですね

本日は以上です。