2019年の末にDigiGirlzというイベントでHoloLensのデモアプリを作成、アテンドをおこないました。
MRTKv2.2.0のPulseShadeを含む数多くの実験的機能を盛り込んだアプリに仕上がりました。
今回からアプリに関して少しずつ残します。
前回の記事はこちらです。
〇ホロモンモデル
今回のデモアプリではSD_ユニティちゃん、リアルサイズユニティちゃんに加えホロモンというキャラクターモデルに踊ってもらっています。
現実とデジタルの枠組みを超えたキャラクターとしてホロモンさん(Twitter@HoloAdventure)によって生み出されたキャラクターです。
製作の過程など細かく連載されています。
今回はこのホロモンモデルにPulseShaderのHandTrianglesShaderを用いて、効果的な演出の実験を行いました。
〇瞳にHandTriangles Shaderを使用する。
HandTriangles Shaderに関しては次の記事で詳しくまとめています。
今回は瞳の表現にHandTrianglesShaderを用いました。
〇Material
ホロモンモデルには数多くのMaterialが設定されており、NormalMapなどを含めると非常に丁寧に作られています。
今回、ユニティちゃんやほかのオブジェクトとなじませるためNormalMapなどはそのままにShaderをMRTK StandardShaderへと変更しました。
元のモデルが素晴らしいのでこのままでも十分な質を持っているのですが、実験的取り組みとして瞳のテクスチャにHandTriangles Shaderを用いました。
こちらの記事からもわかるのですが、ホロモンモデルは瞳の表現にこだわっているとのことで、製作者であるホロモンさんのOKを頂きOK作業しました。
〇瞳
ホロモンモデルの瞳は4つのMaterialが割り当てられています。
今回、虹彩と瞳孔に当たるMaterialにHandTriangles Shaderを用いました。
ShaderをHandTriangles Shaderに切り替えます。
・瞳孔部のMaterial
瞳孔部のMaterialはテクスチャを割り当てることはなく、表現しています。
THandTriangles Shaderのパルスの美しさはオブジェクトのメッシュに依存しているので、ホロモンモデルの場合テクスチャを割り当てることなど特別な調整を行わなくても美しいパルスが出来上がりました。
[Intensity]の値を最大値である5に設定していることで、白みがかったグレーになっています。
・虹彩部のMaterial
虹彩部のMaterialもテクスチャを割り当てることはしませんでしたが、[Fill]、[Line Color]を青系統の色にすることで青い瞳を再現しています。
それ以外の設定は瞳孔部と同じです。
[Pulse]の設定を同じにしていることでまるで瞳自体が一つのMaterialのようにPulseが走ります。