夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

デバイスポータルを使う 3D View

本日はHoloLensのデバイスポータルの調査を行います。

〇デバイスポータルとは?

バイスポータルはウェブブラウザを用いて接続したデバイス(ここではHoloLens)のシステムステータスの管理を行える機能です。

HoloLens 2では通常のデバイスと異なり使用しているユーザーのみがHoloLensでのMixedReality空間の操作、体験が行えます。

バイスポータルを使用することで開発中において、アプリの起動、制限やFPSの確認、エラー状況の取得など多々に渡るデバイスへのアクセスをウェブブラウザ上で行うことができます。

〇デバイスポータルのつなぎ方

Hololens 2でのデバイスポータルの接続はUSBを用いた有線式とWi-fiを使用した無線式の二種類があります。

redhologerbera.hatenablog.com

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〇3D View

[3DView]では接続しているHoloLensがどのように周囲を認識しているかを確認できます。

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マウスを使用することでview画面を移動、回転して表示することができます。マウスでの操作法は以下のようになります。

・回転= 左クリック + マウス

・パン=右クリック + マウス

・ズーム=マウス スクロール

viewではデバイスの位置が球体で表され、そこから出る緑色のラインが視錐体を示します。

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Viewを見ることでデバイスの向きや位置を確認できます。

View下部にはオプションプロパティが用意されています。

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〇TrackingOption

この設定はSLAM(自己位置推定)に関する表示の設定になります。

・Force visual tracking

このオプションにチェックを入れるとSLAMが連続表示になります。

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・Pause

このオプションにチェックを入れるとSLAMを停止した状態の表示になります。

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〇View options

この設定では表示する項目を選択できます。

・Show floor

床を表示する設定です。 これはSpatialMeshとは異なる見た目上のBoundingBoxになります。

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・Show frustum

視錐台を表示します。

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・Show stabilization plane

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手ブレ補正平面を表示します。 HoloLens でモーションの手ブレ補正用に使われる平面を表示します。

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・Show mesh

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・Show Spatialanchor

SpatialAnchorが作成されている場合表示されます。

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・First Person View

一人称視点の映像に切り替えることができます。

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・Show detail

オンにするとページ下部にさらなる詳細の位置情報が表示されます。

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・Full screen

これを選択すると全画面表示に切り替わります。

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〇Spatial mapping

この設定ではデバイスのSpatial Awarenessによって取得されるSpatilalMesh情報を表示することができます。

・Update

Spatial Meshを更新します。 Show Meshをオンにしているとメッシュが表示されます。

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・Save

HoloLensでscanした空間メッシュをobjとして保存することができます。

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こちらは以前の記事で紹介しています。

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〇Spatial anchor

SpatialAnchorを更新することができます。

・update

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以上でデバイスポータルの3D Viewでした。

この機能はHoloLensのデバッグにおいて基礎的な情報を得ることができるほか、空間の取得状況やLostなどを可視化してみることができます。