本日はHoloLensのデバイスポータルに関する調査枠です。
〇HoloLensでの入力の問題
HoloLensでは文字の入力時にバーチャルキーボードが出現し、両手の人差し指を使用することでタイプを行います。
ハンドトラッキングが使用できるようになったHoloLens2より以前のHoloLens 1stでは使用できるInputがユーザーの視線カーソルとAirTapのみであったためユーザーは頭を動かし入力を行っていたため、HoloLens 2で指が使用できタイプごとに頭を動かす必要がなくなったことは非常に便利になったといえますが、PCのQWERT式物理キーボードやスマートフォンのフリップ入力に比べHoloLensの入力は非常に時間と労力を使うものです。
HoloLens開発者としてはできるだけキー入力を使用しない、音声認識などで代用するなどの手段を考えますが、長文を入力したいときもあります。
例として[Feedback Hub]が挙げられます。これはHoloLens 2デバイス上でHoloLensのフィードバックをMicrosoftのエンジニアに送るためのアプリで、HoloLens上で文章を入力、送信する必要があります。
今回はこの手の文章をHoloLens上で入力する際に使えるInputの手段を使用します。
〇デバイスポータルを使用して文章を遠隔入力する。
デバイスポータルはWindowsデバイスに搭載されている開発者向け機能で、HoloLensの場合外部PCを用いてアプリのデプロイや遠隔起動、遠隔再起動など開発者がデモを行う場合など遠隔でコントロールすることができます。
このデバイスポータルの機能の一つに[Virtual Input]があります。今回はこちらを使用します。
①デバイスポータルへ接続します。
②サイドタブから[System]→[Virtual Input]を選択します。
③HoloLens側で任意のテキストボックスを選択します。
バーチャルキーボードが表示される状態であれば問題ありません。
④デバイスポータルの[Virtual Input]画面下部[Input Text]のテキストボックスに任意の文字を入力します。
⑤[Sent]ボタンを選択します。
これによってHoloLens側の選択してるテキストボックスにデバイスポータルの[Virtual Input]で入力した文字が入力されます。
以上でデバイスポータルを用いて文字を遠隔で入力できました。