本日はHoloLensのノウハウ記事です。
デバイスポータルを使用してアプリケーションをHoloLensにデプロイします。
〇HoloLensアプリのインストール方法
HoloLensアプリの入手方法として大きく以下の方法があります。
・MicrosoftStoreで入手
HoloLensではMicrosoft Storeがプリインストールされており、スマートフォンと同じように主としてStoreを使用してアプリケーションの入手を行います。
・ソリューションファイルをVisualStudioで直接デプロイ(展開)
開発者向けの方法で、自身の作成したアプリケーションをリリース(公開)することなく自身のHoloLensにデプロイすることができます。
HoloLensのほかにPC側でVisualStudio等の環境構築が必要です。
・アプリケーションパッケージをデバイスポータルを使用してデプロイ(展開)
こちらは環境構築を行うことなくアプリケーションをHoloLensにデプロイすることができる方法です。
今回はこちらを調査します。
〇デバイスポータルとは?
デバイスポータルはウェブブラウザを用いて接続したデバイス(ここではHoloLens)のシステムステータスの管理を行える機能です。
HoloLens 2では通常のデバイスと異なり使用しているユーザーのみがHoloLensでのMixedReality空間の操作、体験が行えます。
デバイスポータルを使用することで開発中において、アプリの起動、制限やFPSの確認、エラー状況の取得など多々に渡るデバイスへのアクセスをウェブブラウザ上で行うことができます。
今回このデバイスポータルの機能を使用してHoloLens 2にアプリをインストールします。
〇準備
今回の手順を実行するための環境は以下のようになります。
・HoloLens(1 or 2)実機
・インストールするアプリケーションファイル(Appxファイル)
・Windows PC
・ブラウザ(Microsoft Edge もしくはGoogle Chrome)
●HoloLens側の準備
デバイスポータルを使用するためにはHoloLens側で使用を許可する必要があります。
①設定アプリを開き[更新とセキュリティ]を開きます。
②サイドタブから[開発者向け]を選択し、ページ下部にある[デバイスポータル]を有効化します。
※デバイスポータルを使用するためにはHoloLensデバイスを[開発者モード]に設定する必要があります。
〇アプリのインストール
ここからデバイスポータルを使用したアプリケーションのインストールになります。
デバイスポータルへの接続法は2種類あります。
●デバイスポータルへの接続(USBを使用)
①Windows10 PCとHoloLensをUSBケーブルで接続します。
デバイス同士が正常に接続されているとPC側の[エクスプローラー]にHoloLensのアイコンが表示されています。
HoloLensが電源が入っていてスリープモードではないアクティブな状態のときは上画像のようにストレージ情報が表示されます。
HoloLensの電源が入っていない場合やスリープモードの場合以下のようにストレージが表示されないこともあります。
②Windows PC側でブラウザを開きます。今回はEdgeを使用しています。
③検索バーで[127.0.0.1:10080]と入力しエンターキーを押します。
初回接続時には以下のようなサイトにつながります。
●デバイスポータルを使う
デバイスポータルの画面に接続したら次はデバイスポータルを使用します。
①[リクエストピン]を選択します。
②HoloLensの画面上にピン番号が表示されます。
③HoloLensに表示されたピンと自身の情報を入力し[ペア]を選択します。
これでデバイスポータルの登録が完了しました。 この操作はデバイスごとに行う必要があります。
二回目以降はここから以下の作業になります。
④ポップアップ画面に戻ります。 先ほど登録した名前とパスワードを入力します。
これでデバイスポータルへ接続できました。
〇アプリケーションのインストール
デバイスポータルで実際にアプリケーションをデプロイします。
①サイドメニューより[View]→[Apps]を開きます。
この画面ではアプリケーションの管理を行うことができます。
②[Deploy appsl]より[ファイルを選択]を選択します。
別ウィンドウが開くのでインストールしたいアプリケーションファイル([.appx]ファイル)を選択します。
③[Install]を選択することでインストールが始まります。
30秒ほどでインストールが完了しHoloLensの[AllApps]にインストールしたアプリが並びます。
以上でデバイスポータルを使用してHoloLensにアプリをインストールすることができました。