本日はMRGT枠です。
MRGTには様々なエディタ上でのツールが提供されています。今回はメジャーツールを見ていきます。
〇HoloLens 2022年アドベントカレンダー
HoloLens 2022年アドベントカレンダーはQiita上で私の師であるがち本さんが開催している企画です。
クリスマスまで毎日記事を埋めていくことが目的で本日は14日目の記事になります。
〇Measure Toolとは?
Measure ToolはMRGTで提供されているエディタツールになります。
この機能を使用することでUnityエディタ上でオブジェクトの大きさやレイアウトを可視化することができます。
HoloLensや多くのxRアプリケーションではUnityエディタ上のサイズ感とxRデバイスでの見た目のサイズ感というものの差がどうしても出てくるものですが、MeasureToolを使用することで直感だけではなくより数値的にレイアウトを行いやすくなります。
〇Measure Toolの利用
MeasureToolはMRGTを導入しているUnityプロジェクトで使用することができます。
MeasureToolを使用するためには2種類の方法があります。
〇Unityワールドメニューから起動
Unity上部のワールドメニューからWindow→Graphics Tools→Measure Toolを選択します。
〇シーンウィンドウのツールアイコンから起動
シーンウィンドウに表示されるツールアイコン(工具のマーク)から起動します。
MeasureToolのウィンドウはデフォルトで次のようになっています。
起動している状態で適当なゲームオブジェクトを選択することでそのオブジェクトの大きさが数値として表示されるようになりました。
この数値はオブジェクトの大きさではなくUnityのワールド座標に対してのXYZ軸での寸法を表示しています。
〇Setting
〇Units(単位)
その名の通り表示される値の単位系を設定します。 mm,cm,mが選択可能です。
〇Scale
world座標とlocal座標の2つが選択可能です。
こちらの例ではScale.xを1.9に設定しており、Localの場合は190cmと正しく表示されていますが、worldの場合回転軸に依存して表示されています。
〇TextColor
TextColorは名前の通り表示色を切り替えられる機能です。シーンやオブジェクトによっては表示が見えにくいこともあるので好きな色をセットできます。
〇TextSize
こちらも名前の通りテキストの大きさに関する機能です。
〇Line Color
オブジェクトのスケールを示す枠の色を変えることができます。
〇Text Size
Text Sizeは表示される数値のテキストサイズの設定になります。
〇Line Thickness
Line Thicknessはバウンドの枠表示の太さの設定になります。
〇Mode
Measure Toolsでは測定するModeがいくつか提供されています。
〇Rect
このモードでは名前の通りUIなどRectTransformを使用しているオブジェクトの大きさをはかるモードになります。
〇Collider
このモードではオブジェクトにアタッチされているコライダーの大きさを表示します。
複数のコライダーコンポーネントがアタッチされている場合一つ目のコンポーネントのみが参照されます。
〇Renderer
RendererはMesh自体の大きさベースで表示します。
残念ながらShaderでの値変化には対応していません。
〇Between Objects
Between Objectsは2つ以上のオブジェクトを選択している状態で使用することでオブジェクト同士の距離を表示できます。
Unityでは[Shift]キーを押しながらオブジェクトをクリックすることで複数選択できますが、この選択順によってオブジェクトの距離を測ることができます。
MeasureToolを一度有効にすると[Shift]キー+[M]キーでツールの表示切替が行えます。
筆者自身存在は知っていたものの使ったことはなかったので今後使っていきたいです。
本日は以上です。