本日はHoloLens枠です。
23年4月末にHoloLensにWindows11が登場すると発表がありました。
先日HoloLensの最新OSであるWindows Holographic バージョン23H1が登場しました。
〇 Windows Holographic, version 23H1
MicrosoftではWindows10以降配信という形でOSを更新してきました。
これには週単位で行われるセキュリティや脆弱性の改善のほかに年の上半期、下半期で行われるUIや機能拡張を主軸とした大型更新の2つの種類があります。
次の画像は筆者のHoloLensの画面になりますが、OSBuildが22621.1113となっています。
MicrosoftのHoloLensのリリースノートによるとこのOSBulidが23H1であることがわかります。
リリースノートを見ることで自身のOSがどの状態であるかを確認することができます。
〇変更点
筆者のデバイスはすでにVersion 23H1でしたので変更点をざっくり見ていきます。
HoloLensの大型アップデートではMovingPlatformModeや古くはHoloLens 1stの両手トラッキング(RS4)と目玉となる新機能がありますが、今回の場合はDinamic365を中心としたビジネス向けの場面や従業員への社内での一括管理などの機能が多く追加されており、デバイスとしてのユーザー体験にかかわる機能追加は少ないように思われます。
詳細な変更点はMicrosoftの公式サイトをご確認下さい。
〇設定アプリからMicrosoft Store製アプリの更新
HoloLensは通常のWindowsと異なり、Microsoft Storeから以外のアプリケーションの入手ができません。
通常のWindowsPCであればブラウザ経由でインストーラーをダウンロードして任意のexeファイルを実行、インストールすることができますが、HoloLensの場合開発者がアプリケーションを配布しておりそれを開発者向けの機能仕様してインストールする以外の方法ではMicrosoft Store経由でのみアプリケーションを入手できます。
アプリケーションの更新はMicrosoft storeを開いて行っていましたが、設定アプリから直接実行できるようになりました。
What’s new in Windows Holographic, version 23H1 - Microsoft Community Hub
〇すべてのアプリを閉じる
アプリケーションごとに複数のウィンドウを立ち上げていた場合一括で削除できるようになりました。
〇CSP の再起動が有効
CSPとはWindowsアップデートの更新タイミングを任意に調整可能とするものです。
これまではユーザーは新しいバージョンのOSを受け取れるようになった際にダウンロードが行われ、デバイスのバッテリーなどの条件を満たした場合半分強制的に更新がかかっていました。
CSPは組織などでの管理者が使用する機能ですが、毎日1回の再起動に加え毎週決まったスケジュールで更新をかけることができるようになりまsチア。
35日の範囲で日付を指定してこの日まで更新をやめるというような設定が可能になりました。
〇生体認証の確認画面
EyeTrackingを行う際などにポリシーが表示されるようになりました。
これはビジネスではなく日常使いする身としては任意でオフにしたい機能です。
〇より暗所での動作を強化
こちらは新機能というよりは強化に当たるものですが、SpatialAwarenessの深度モードに低信号深度モードが導入されたことで、より暗いオブジェクトやつやのあるオブジェクトの検知が行いやすくなりました。
これはAzure SpatialAnchorやObjectAnchorの認識精度向上に役立っています。
この機能は大々的にピックされておらずあくまで改善の域を出ないものと思われますが、地味に日常使いである私にとっては重要な更新点に感じます。
以上で23H1についてみていきました。
MicrosoftとしてはMRTKチームの解散にAIに全力を出しているため先行きが不安な点もありますが、機能改善とあわゆくばVision Proに触発されHoloLens 3の登場を期待してます。