夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

Blenderで様々な環境系アドオンを使用して森の中で朽ちたガンダムの風景を作成する ガンダムF90

本日はBlender枠です。

本ブログでは時々筆者が入手したBlenderのアドオンを紹介していますが、Blenderの作品自体を紹介したことはなかったため今回はBlenderで複数のアドオンを使用してレンダリングまで回しましたので紹介します。

〇完成品

今回は筆者が趣味でモデリングしたガンダムF90が森の中で人知れず朽ちていく風景を作成しました。

〇森の作成

森の作成にはDynamic Pine Biomesを使用しました。

redhologerbera.hatenablog.com

このアドオンはジオメトリノードを使用して木や草をはやしてくれるアドオンです。詳細な使い方は過去の記事をご覧ください。

この効果を切った実際のモデリングはガンダムと板一枚です(背景ように実際はもう一枚板があります。)

地面は大雑把に細分化しており、中央部が円状になるように頂点を移動しています。

Dynamic Pine Biomesには頂点カラーにより植物をはやす場所を指定することができ、今回は中央部のガンダムが横たわる場所以外の頂点にカラーを持たせ、植林を行っています。

次の画像が地面と木のみの状態です。 頂点カラーによって中央部を割けて木が生えていることがわかります。

このままでも十分森として機能はしますが、ガンダムの周囲がPlaneにマテリアルとして適応した土だけとなり、不自然です。

このため2つ目のジオメトリノードを追加します。 2つ目はマスクを使用せず木をオフにして、Plane全体に草が生えるように設定します。

これによって2種のDynamic Pine Biomesから提供されるジオメトリノードを使用しています。

同様に朽ちた感じを出すためにガンダム自体にも強度を下げた状態でジオメトリノードを追加しています。

これによって機体からも草が生えるようになりました。

〇ウェザリング

ガンダム側もウェザリング(汚し)を加えています。

これにはSmart Wheatheringアドオンを使用しています。

redhologerbera.hatenablog.com

これによって一気に地面や森の中という状況になじみ時間がたち朽ちているような雰囲気を出しています。

ウェザリング無し

ウェザリングは機械汚れよりも砂埃を意識して色を決めています。

草が生えるほどなので全体的に砂をかぶっているように強く掛けました。

〇空

空はTrue Skyを使用しています。

プリセットはDusty Aftermoonを使用して夕方を意識したライティングを行っています。

〇空気感

最後に空気感を出すためにAlt Tab Easy Fog アドオンを使用して薄く霧をかけています。

Fogを入れることでひかりが柔らかくなり、チリや水気の感じが出ることでよりなじむようになります。

Fog適応前 

Fog適応後

Fog適応前

Fog適応後

〇ポージング

ポージングはダメージをおってはいるもののまだ戦う力を残したまま時が止まった というテーマで付けました。

腹部のコックピットは開けっ放しになって、コックピット内にも植物が生えてしまっているようなコンセプトを出したかったため、両手は上げずに地面におろしました。

 しかし右手に関しては最初は上がっていたかもしれないが時間経過で落ちてしまったという脳内設定で、肩アーマーと腕が合致しないようなポーズ付けを行いました。

 足は力を残している=戦闘不能ではないという状態をイメージしていつでも立ち上がれるような形にしました。

 人ではなく機械であることを意識しました。

以上で様々なアドオンを使用して森の中で朽ちたガンダムの風景を作成しました。