リアルな3D作成のために新しいアドオンに触れてみました。
〇ウェザリングとは?
ウェザリングは主にプラモデルで使用される用語で『汚し』の塗装を行う工程を指します。(塗装だけではなくダメージ表現などもさすことがあります。)
リアルの3Dオブジェクトは使用されている環境によって汚れていきます。
例えば屋外の金属製オブジェクトの場合経年劣化によって錆や煤が付着します。
このような汚しがあるものは非常にリアルな質感をもたらします。
これを3DCGで行おうとした場合ペイントソフトなどで行う方法などもありますが、今回はBlenderのShaderでそれを可能とする『Smart Weathering』を使用します。
35ドルで販売されています。
〇導入
アドオンをインストール後[Shading]ウィンドウで[Smart Weathering]アドオンが表示されます。
①[Smart Weathering(SW)]タブの最上部[import]を選択してアドオンをプロジェクトにインポートします。
②[Add SW to;]から[Active]をクリックします。
この作業によってノードが追加されます。
③[Smart Wearhering]の処理はマテリアルごとに行う必要があります。有効なマテリアルはマテリアルビューでデフォルトで水色に表示されます。
④レンダータブからレンダーエンジンを[Cycles]へと切り替えます。
⑤[Smart Wearhering]ノードのpropertyから[Dirt]の値を上げます。
これによって汚れが表示されるようになりました。
パラメータは多々あり、簡単にさびなどを再現できます。
〇注意点
このアドオンはシェーダー内でオブジェクトのエッジなどを割り出しており、ユーザー側はUV展開など特に意識することはなくどのようなオブジェクトにおいても汚しを行うことができます。
しかし、反面処理が非常に重くレンダリングにおいて非常にリソースを割きます。
Untyなど外部にエクスポートするうえでも、またBlender内でアニメーションとして使用するとしてもベイクするなどでノードを外す必要があります。
〇応用
応用することで特にSF作品の小物などで非常に味のある見た目が再現できます。