本日はHoloLensドキュメント枠です。
HoloLensではWindows 10を搭載したPCです。毎月のOSの更新によって新たな機能が提供されたり、バグの修正などが行われています。
それらはリリースノートとして次のページにまとめられています。
今回は今月のリリースノートを見ていきます。
〇Windows Holographic バージョン 22H1 5月の更新
22H1は22年1期のバージョンを指します。このバージョンでは22年の1月以降のバージョンで適応され、本記事ではビルド 20348.1501以降を対象にしています。
22H1は主にMovingPlatformMode(MPM)の機能強化とIT管理者による管理強化が主なテーマになっているようです。
MovingPlatformMode(MPM)は屋外や船舶などの環境が移動している(環境に加速度が加わっている)状況下でのホログラムの安定性を上げるモードです。
〇カラー ブラインド モード
カラーブラインドモードとはアクセシビリティの新機能です。
通常のWindowsPCでは視覚的な様々なニーズに対応するようにカラーフィルター機能が提供されています。
この中にはグレースケールなどもあり、パーソナルコンピュータの名の通りpersonalにカスタマイズすることができます。
HoloLens 2でも今回この機能が提供されるようになったようです。
こちらは後日改めてチェックしていきます。
〇Power および Thermal SDK for Apps
HoloLens 2が気温の高い環境で実行されている場合、または高パフォーマンス要件 (CPU/GPU 使用率、周辺機器の使用状況など) で実行されている場合は、オーバーヒートを防ぐために制御機能が働くことがあります。
筆者の体験では夏場は屋外で作業をしているときなどデバイスが強制シャットダウンされることがありました。
Thermal SDK for AppsではHoloLensのデバイスの電源と温度を管理できます。
Unityアプリ内で高いパフォーマンスが必要な場合などは、 PowerThermalNotification Software Development Kit (SDK) を使用して通知おこない、独自のカスタム アクションを実装することを行うことができます。
このSDK を使用すると、アプリがシステムによって強制的に落ちてしまう可能性がある状況で、デバイスの動作が長くなる可能性があります。
こちらも後日触っていきます。
〇機能修正と機能強化
・MovingPlatformModeの改善
下方向を検出するときのパフォーマンスが改善されました。
・カメラの改善
一部のカメラの使用シナリオでグラフィックスメモリがリークする問題が修正されました。