本日は3DCG枠です。
筆者は昨年まではXRアプリケーションで使用するための3Dアセット作成用としてBlenderやMayaを使用しており、3DCGのレンダリングを行い画像や動画を作成するということはそこまでトライしていなかったのですが、興味を持ったのでMayaとBlenderでレンダリングについて調べてみることにしました。
〇Blenderのレンダリング
Blender4.x系では主に3つのレンダリングエンジンが採用されています。
・Cycles
・Eevee
・Workbench
〇Cycles
Cycles
は物理ベースのパストレース式で、丁寧かつ緻密な計算によるフォトリアルなレンダリングが可能な反面、レンダリング時間が長くなる傾向があります。
CPUのみでのレンダリングとGPUのどちらを使用するかを選択することやライトパスの設定など必要に応じてカスタマイズすることができます。
〇Eevee
Eevee
はBlender2.8以降で使用が可能になったCyclesに比べて新しいレンダリングエンジンです。
特徴として素早いレンダリング速度とCyclesに比べて軽い動VR作があげられ、リアルタイム性を求められるVRSessionを使用したVRビューでも使用が可能です。
Cyclesに比べると精密さは落ちるもののレンダリング速度が高い点が特徴です。
Cyclesに比べデフォルトの状態ではボリュームレンダリングなど一部のパスがオフになっていることがあり、必要に応じてレンダリングコストを挙げる形になります。
〇Workbench
Workbench
もEeveeと同様に2.8のバージョンから搭載されたレンダリングエンジンで、品質としてはCyclesやEeveeに劣っています。 その代わり非常に高速なレンダリングを行うことができます。
主な用途としては作業画面をレンダリングすることにあり、最終的な成果物に用いることは少なく、モデルのレイアウトなどのラフを作成するために活用されます。
つまり実質EeveeかCyclesのレンダリングエンジンを用いる形になります。
〇Mayaのレンダリング
Mayaの場合はDirectXを使用することもできますが主なレンダリングエンジンとしてArnold
が用いられています。
Arnold
はおもにAutodesk社製のソフトウェア(3ds Maxなど)で用いられており映画、アニメ、VFXなどの業界で幅広く使用されています。
Mayaの場合は上部のワールドメニューにArnold
が表示されておりOpen Arnold Render View
を選択することでArnoldでのレンダリング画面が開きます。
Blenderの場合はLightはEevee、Cyclesと同じオブジェクトを使いますがArnoldの場合はArnold用のLightを使用する必要があります。
筆者はArnoldを使用するうえで作成
コマンドで作成できる通常のライトを使用していたので真っ暗になり理解するまでヌマっていました。
本日は以上です。