本日はMRGT調査枠です。
〇HoloLens 2022年アドベントカレンダー
HoloLens 2022年アドベントカレンダーはQiita上で私の師であるがち本さんが開催している企画です。
クリスマスまで毎日記事を埋めていくことが目的で本日は20日目の記事になります。
本日は新しく導入された拡大鏡の機能を試していきます。
〇拡大鏡機能
MRGTではオープンソースソフトウェアとしてオープンな形で開発が行われています。
昨日も新しい機能として拡大鏡機能がマージされました。
これはアクセシビリティのための機能で、Windowsに搭載されている拡大鏡のアクセシビリティのための機能をVR内で使用できるようにしたサンプルになります。
URPのRenderingFeatureを使用して実装されているためビルドインのレンダーパイプラインでは動作せずURP専用の機能になります。
〇拡大鏡(Magnifier)サンプルの導入
今回はMRGTバージョン0.4.17を使用しています。これは正式にリリースされているものではなく、GitHubの最新版になります。
①MRGTを導入しているプロジェクトでPackageManagerを開きMRGTのタブからサンプル、Magnifier(Experimental)を選択しImportを選択します。
②Assets/Samples/MRTKGraphicsTools/0.4.17/Magnifier(Experimental)にサンプルシーンが導入されます。
シーンではCameraオブジェクトの子オブジェクトとしてQuadがあり、このオブジェクトが拡大鏡として機能するようになります。
QuadにはMagnifier Managerコンポーネントがアタッチされています。
筆者も深読みできていませんが、ShaderとしてGraphics Tools/Magnifierがアタッチされており、シェーダーとセットで使用することで初めて機能するようです。
Magnifier Managerコンポーネントによって実行時に使用しているURPのRendererFeatureにMagnifier Deaw FullScreen FeatureとMagnifier Render Objectsが追加されます。
〇HoloLens 2実機で確認
HoloLens2実機でも動作を確認できました。
しかし実機上で上下の軸が反転してしまうことがわかりました。
まだマージされたばかりの機能のためドキュメントがなく読み解いていくしかないですが、年内にHoloLensでも正常に動くようにしていきたいです。