夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

HoloLensの故郷Seattleへ再び行ってきた! その①

本日はイベント枠です。

普段は技術的記事を書いている本ブログですが、今回は少し違う趣旨で個人的な旅について書いていきます。(普通のブログっぽい)

〇HoloLensの故郷Seattle

筆者は19年8月末にHoloLensの開発元であるMicrosoftがあるSeattleに行きました。

それから4年後の今年23年、新型コロナウィルスによる世界的流行が落ち着いている今、再びSeattleの旅を始めました。

Seattleの空港であるシアトル・タコマ国際空港というシアトルの少し南にあるシータックという都市にあります。

Seattleの東にある街RedmondにMicrosoftの本社があります。

HoloLens2のケースにはHellow from Seattleの文字が刻まれています。

〇4年ぶりのSeattle

 筆者が滞在時にはちょうどSeattle DowntownPark Surmer Soundというイベントが公園で開かれており、Amazonが主催(Powerd by Amazon)のストリートライブで、本格的なライブが街中で開かれ、待ちゆく人々が足を止めたりリズムをとったり、楽しんでいました。

筆者もバスを待ちながら隣に並んでいた方からクスリと笑われたので何だろうと思ったら無意識に足がリズムをとっていました。

一方で悪く感じたことは、4年前よりも滞在時間が長かったというのもありますが、まず歩きたばこが非常に多いということです。

そしてストリートを漂う少し甘さを含む刺激的で化学的なにおい、最初はそのような香りのタバコが流行っているだけだと思っていましたが、後にWeed(麻薬)であると知りました。

Seattleがあるワシントン州ではドラッグは合法です。

これは市民投票で決まったそうですが、ほぼ僅差であったそうです。そして、その目的もどちらかというと非合法に反社会組織で取引されるお金より合法化され法の下で水面下にお金が流れないように規制できることをメリットとして考えている人が多いそうです。

しかし、合法的とはいえ街中でドラッグを決めて叫んでいる人やどなっている人、うつろな人を見ていると健康上の危険性は個人的に感じました。

旅を通してあった方のなかにも社会問題となっているということを言っていました。同時に一度においを覚えたらそのストリートは特に注意をしようという思いを感じました。

〇Seattleの交通手段

一般的にはアメリカでは車社会のためハイウェイなどが交通として使用されているようで、Uberを使用することであちこちに行くことができるようですが、○○丁目の○○のように特定の目的地に行くと行くわけではなく観光をしたい場合は便利な電車が走っています。

筆者は、歩くことが好きですがシアトルは坂が多く、また日本と異なり少し歩けば自販機やコンビニがあるという訳では無い上、夜は街灯が無い道も多くモビリディを使わないのは大変です。

〇Light Rail

シータックの湖、Angle Lake Stationからタコマ国際空港、Seattleを通る鉄道です。

チケット(切符)を購入するほか日本でいうところのSuicaのようなOrcaカードを購入してチャージをするか、アプリを使用する方法があります。

Orcaカードが一般的に使われており、バス登場時にリーダーにかざす形で料金を支払い、基本的には一律料金となっています。(3ドル程度)

今回はクレジットカードを登録できるためTransit Goというアプリを使用しました。

1回分のチケットか往復分の料金を支払うことでその区間1日乗り放題になるDay Passを購入する方法があり今回筆者はAngle Lake Stationからシアトルの湾岸部であるUniversity Street StationまでのDay Passを購入(6ドル)しました。

Seattle都市部までは日本の電車のように地上を走りますが、都市部に入ると地下を走りました。

また、MicrosoftやNintendoのあるRedmondにも新しくレールが伸びており、Microsoftキャンパス前にはRedmond Tecnical Center Stationという駅が建造中でした。(4年前は何もなかったので次来るときはきっともっと便利になっていると思います。)

〇Bus

Seattleはバスが各方面に伸びておりアクセスとしては非常に良いです。

私が滞在していた地点のそばにもバス停があり、EducationHillという学生や子供たちが多いエリア(子供は無料で乗れる)というのもあったのかある朝座ったら、ガラスの破片が座席に散らばっていたことがあり、お尻に刺さってしまったというトラウマを体験することになりました。

もしかしたら何かの忘れ物が置いてあって、私が気が付かずにお尻でつぶしてしまった可能性もありますが、気を付ける必要があると思いました。

また、日本でもよく乗り換えアプリは使われますが、どのアプリが最適なのか分からず結局IPhone標準のマップアプリで事足りました。

遅延情報などもある程度対応しますが、30分の遅延が当たり前だったり、乗り換え時に定刻5分前にバスが出てしまっていたりとトラブルは結構あり、現地であった人の中にもVery hardと言っていたので、まぁ乗れればラッキー位の認識がいいかもしれません。

昼はだいたい定刻通りでしたが夜になると必ず遅延が発生している印象でした。

〇ballade地方とNickさんとのミーティング

BalladeはSeattleの少し北にある地域です。

Nickさんは元MicrosoftのMRTKチームの一員で、MixedRealityLightingToolsの開発を行っています。

Nickさんは2019年来日された際にお会いしており、その時から交流があったのですが、2019年に私がシアトルに来た際には遠方のMicrosoftのオフィスで働いており会うことができませんでした。

現在は大手半導体メーカーのクアルコムで働いており、MRTK3にかかわりながらStereoKitというOpenXR準拠のエンジンを開発されています。

Balladeのバス停で待ってくださっており、私と同じHoloLens2のTシャツを着て迎えてくださいました。

まずventure Caffeという彼のお気に入りのカフェでまったりお話しし、その後彼のお宅にお邪魔しました。

現在はStereoKitの開発に力を注いでおられるそうで、StereoKitの最新デモを見せて頂きました。

その後ランチも込でballadeの街を歩いたのですが、一言で言うと『まるでどうぶつの森みたいな街だ』です。

市場の通りは日曜の朝は屋台のようにお店が通り一面に広がるようです。(その日は土曜日だったのですが一部店舗がせり出ていました。)

それだけならまだ他の地域も似た光景はあると思いますが、balladeは歩いて行ける距離に運河があり、サーモンパークとも呼ばれ、アラスカから来た多くの鮭が還る道にもなっており、ものすごい量の鮭が水面を跳ねていました。

ここから少し歩いた場所にはボートの停泊所があり、Nickさんのボート(セーリングボート)も止まっていました。

1970年製というボートは、半世紀たってるとは思えない美しく手入れされた見た目で、中は1部最新の装置を取り付けたそうで、冷蔵庫も完備、時々リモートワークの場所としても使っていると言っていました。

ボートの停泊所の隣にはビーチがあり9月半ばで少しだけ秋に近づく気候にも関わらず、多くの人が泳いだり、砂に埋まって遊んだり、ビーチバレーを楽しんでいました。

ビーチに隣接するように丘があり、まるでトレイルのように急な道がありました。

ここを登ると住宅街エリアに入り、ビーチを一望できる絶景が拡がっていました。

このように歩いて行ける距離に美しい街並み、自然が広がっており、まるでどうぶつの森の村のような印象を受けました。

治安も良いようで、他の地域に比べ特にゴミが落ちておらず、落書きも少ない印象を受けました。

NickさんとはStereoKitの開発の参考になると日本語のキーボードについて質問を受けたので共有しました。

アルファベット、かな、カタカナ、漢字の切り分けやレイアウト、VRで最も良いキーボードデザインについて質問を受けました。

また、StereoKitのピンバッチやシールなども頂き一日中お話出来ました。