HoloLensでは現実空間に3Dオブジェクトを配置、作用させることによってMixedReality(複合現実)を実現しています。
この3DオブジェクトはHoloLensやxRの分野だけではなく、映画、ゲーム、製造、建築など多くの業界で幅広く用いられるようになりました。
3Dオブジェクトを作成するツールも増え、少し良い性能のPCさえあれば3Dモデルを作ることは誰でも簡単にできるようになりました。
前回からライトセーバーのコアとなるカイバークリスタルを作っています。 今回は6回目の記事です。
前回の記事はこちら
〇クリスタルのMaterialを用意する。
前回も触れたようにカイバークリスタルは最初は無色透明で、持ち主のフォースと影響しあうことで色づくようです。
前回までで無色透明のクリスタルは完成しています。
今回はHoloRangerのフォースによって変化した後のクリスタルのMaterialを作ります。
・青
伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの父親であるアナキン・スカイウォーカーやその師であるオビ=ワン・ケノービーはじめ多くのジェダイによって運用されたと聞きます。
まずコピーしたカイバークリスタルのマテリアルの[Albedo]のカラーを青にします。
アルベドは入射光に対する反射光のことを指します。
つまり反射光の色を青くするため見た目が青へと変わります。
[RimLight]を設定し単調な青ではなく、輝いた青を作り出します。
仕上げとして[Refraction]の[Refractive Index]の値を調整し、表面の光沢を作り出します。
・緑
ルーク・スカイウォーカー、ヨーダなどが使用したと聞きます。
青のクリスタルと同様の設定でカラーの設定だけ緑に変えました。
・赤
ジェダイと対する暗黒面のフォースを扱うシスに属するものが使用するライトセーバーのクリスタルです。
人工的に作られたカイバークリスタルである説、もともとの持ち主との絆を引き裂かれ儀式によって傷ついたクリスタルの血によって赤く染まった説など多くあり、詳細は不明です。
ほかのクリスタルと異なりダークな一面を持つクリスタルのため、血のような赤を演出しました。
青や緑のクリスタルと異なり、[Albedo]のカラーで色のトーンを暗く落とし、その代わりに[Emission]で輝きを演出しています。
また、[Refractive Index]の値も落としています。
ダークな赤の演出になりました。
・紫
マスター・オブ・ジ・オーダー(ジェダイの長)であるメイス・ウィンドウのみが使用したセーバーのクリスタルです。
ジェダイの青とシスの暗黒面の赤の両方の性質を持ち、強い精神力により共存させていたメイスと反応して紫になったと聞きます。
こちらも赤同様特殊なクリスタルです。
ジェダイとシス、光と暗黒面、2つがまじりあってできていますが、光の側面を持ったジェダイが扱っています。
今回は[Albedo]カラーを赤に、[RimLight]を青に設定することで紫を表現しました。
今回はカイバークリスタルをそれぞれの持ち主に合わせた色にMaterialを作成しました。