HoloLensの開発ツールであるMixedRealityToolkitではサンプルとして配置するだけで使用できるボタンやスライダーなど数多くのUIが同梱されています。
開発者はプレファブとして提供されているこれらをシーンに配置し、Eventを指定するだけでUIとして機能します。
ここではBlenderを用いてSF映画や近未来を描いたアニメ作品に登場するようなFUI(Fictional User Interface)を基にHoloLens用のオリジナルデザインのUIボードを作ります。
今回はシリーズ第10回目です。
シリーズ2~8回は第一弾としてボタンを作成しました。
9回からは実際にアニメの中に出てくるFUIがHoloLensのMixedReality世界でどのような振る舞いを見せるのかを調査する意味でもアニメの中のFUIをまねながらオリジナルのUIボードを作成しています。
前回はモデリングのための下準備が終わったところでした。
さっそく作っていきます。
〇BackgroundPlaneの作成
最初に下絵に合わせて背景となる[BackgroundPlane]を作成します。
キーボードの[Shift]キー+[A]キーを押しメッシュから[平面]を選択し平面メッシュを作成します。
ショートカットキーを使用しなくても、Blenderの上部にある[追加]のタブから同様にメッシュを作成することができます。
[オブジェクトモード]から[編集モード]へ切り替え作成した平面メッシュを拡大縮小([S]キー)を使用して大雑把に下絵に揃えます。これで[BackgroundPlane]の完成です。
〇サイドの装飾パネルを作る
次に両サイドにあるパネルを作成します。その前に[BackgroundPlane]が作成の上で邪魔になるので一度非表示にします。
シーンコレクションウィンドウに並ぶオブジェクトから[BackgroundPlane]に当たるオブジェクト(今回名前を付け忘れていたので[Plane])の右端に表示されている[目のアイコン]をクリックすることで表示、非表示を切り替えることができます。
[BackgroundPlane]と同じように平面メッシュを作成し、下絵に合わせx軸に移動します。([G]キー+[X]キー+マウス)
サイドのパネルは両側にあるため、反対側も製作する必要がありますがBlenderには便利な機能が用意されており、こちらを用います。
Blenderの[コンテクスト]ウィンドウ(スパナのマーク)から[モディファイアーを追加]から[ミラー]を追加します。
これによって左右対称のオブジェクトが生成されます。
次に装飾パネルのコの部分を作っていきます。
① 辺を選択し(2つの頂点を選択)マウスの右クリックから[細分化]をクリックし頂点を作成します。
② 作成した頂点を選択し[G]キー+[Y]キー+マウスによって下絵に合わせて頂点を移動させます。
①②を繰り返し頂点数を増やします。
完成したものが次になります。
長くなってしまったので続きは次回作成します。