Microsoftのドキュメント[Microsoft Docs]ではHoloLens 2の入門チュートリアルが公開されています。
ツールのインストールから詳しく掲載されているためこちらを今回勉強しながらHoloLens 2が手元にないためHoloLens 1stで動かしてみます。
チュートリアルは以下で公開されています。
前回の記事はこちら
前回までで環境構築、Unityでのプロジェクトの作成、MixedRealityToolkitの導入、Buttonの配置を行いました。
〇4. 動的なコンテンツを配置し、ソルバーを使用する
ソルバーとはMRTKで提供されるユーザーがUIやオブジェクトを追尾しやすくするための機能です。これを用いることで視野角外にあるUIやオブジェクトへユーザーを誘導しやすくなりUX(ユーザー体験)の向上へとつながります。
〇ソルバーを使用してユーザーを追尾する
●1. Orbitalソルバーを追加する
[Hierarchy]ウィンドウで、[buttoncollection]オブジェクトを選択し、[Inspector]ウィンドウで[Add component]ボタンを使用して、[Orbital] コンポーネントを[buttoncollection]オブジェクトに追加します。
ソルバーの機能を用いる[Orbital]を追加することで[Solber Handler]も同時に追加されます。
●2. Orbitalソルバーを構成する
[Solber Handler]コンポーネントを編集します。
追跡対象のターゲットの種類がHeadに設定されていることを確認します。
[OrientationType]が[Follow Tracked Object]に設定されていることを確認します。
[local Offset]を X = 0、Y = 0、Z = 0 にリセットします。
[world Offset]を X = 0、Y =-0.4、Z = 0.3 に変更します。
●3. エディターで実行し回転ソルバーをテストする。
マウスの右クリックを押しながらマウスを動かし視線を変えることでボタンが追尾していることが確認できます。
また、実行時にシーンウィンドウでカメラの射線がオレンジのラインとして確認できます。