夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

LumaAIでスキャンしたモデルをBlenderに取り込みトリミングする

本日は3Dモデリング枠です。

昨年登場したNeRFは筆者も参加しているSpatialComputing(空間コンピューティング)の界隈やコミュニティ内で非常に盛り上がりを見せ、ユーザーが増えています。

スマートフォンのみで現実のオブジェクトをスキャンできる点が魅力ですが、今年の夏以降はGausianSplatingの登場によりさらに精度の高いスキャンが可能となりました。

しかしながらフォトグラメトリやスキャンによるモデルの撮影ではハイポリゴンになることや撮影上のノイズ(意図せぬ映り込みを含む)が発生します。

今回はステップアップとしてスキャンしたモデルをBlenderに取り込みノイズの削減を行っていきます。

〇LumaAIとは?

LumaAIはNeRFと呼ばれる技術を使用してスマートフォンで短時間で高精度な3Dモデルのキャプチャが可能なサービスです。

NeRFは2020年に論文が出た比較的新しい技術で写真から色情報に加え輝度を検出して、深度を推論する技術です。

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iOSアプリとして提供されており、無料で使用することができます。

Luma AI

〇LumaAIのスマホアプリからエクスポート

LumaAIのアプリケーションではスマホアプリでモデルのエクスポートもできるためこちらの方法も紹介します。

①LumaAIのスマホアプリケーションを起動し、対象のキャプチャを開きます。

今回はこちらのトランペットを出力します。

まずはオブジェクトとして出力した際のプレビューを確認します。

②下からメニューを引き出しNew Renderを選択します。

これによってオブジェクトを確認できます。

今回は譜面台が映りこんでしまっているためこちらをメインに消していきます。

③再び最初のメニューを引き出し、Assetsから3Dモデルの拡張子を選択します。

今回はOBJを選択しました。

この際にポリゴン数の選択が可能です。 今回はBlenderで読み込み加工する前提のためHigh-Polyを選択しました。

④モデル生成後データを送信することができます。今回はmacAirDropを使用して送信しました。

Macではダウンロードフォルダにtextured_mesh_obj.zipという名前出力されます。

Blenderで読み込む

textured_mesh_obj.zipを解凍します。

Blenderを起動します。 ここでは4.0を使用しています。

③上部ワールドメニューからインポート→objでインポートを選択します。

④解凍したtextured_mesh_objMesh.objを選択しインポートします。

これによってBlender内にトランペットのスキャンしたモデルがインポートされました。

〇ノイズの除去

今回は譜面台という全く別オブジェクトのため編集モードでワイヤフレーム表示でマウスのドラッグにより、範囲指定して選択しました。

削除することでトランペットのみが残ります。

次にトランペットに接している床面を削除します。

こちらは平行投影で真横からトランペットのベル(ラッパ口)より下を同様にマウスのドラッグにより範囲指定して選択し頂点を削除します。

これによってきれいにノイズが除去できました。

以上でLumaAIでスキャンしたモデルをBlenderに取り組みノイズの除去ができました。

LumaAIだけではどうしてもノイズが発生しやすいですが削除だけであれば手軽に行うことができます。

またBlenderからエクスポートすることでUnityなどでも使用しやすいモデルとなります。

本日は以上です。