HoloLensの開発ツールであるMixedRealityToolkitでは開発における基礎を築きます。このMRTKをベースとしてオープンソースで作られたサンプルコレクションがMixedRealtyDesignLabo(MRDL)です。
MRDLの目標は、クリエイターを奮い立たせ、魅力的で現実的な複合現実体験を構築するのを助けるものです。
今回はMRDLのサンプルシーンの一つとして公開されているSurfacesを勉強していきます。
〇Surfacesとは?
Surfaces は、MicrosoftのMRDLのオープンソースサンプル アプリです。
以下で公開されています。
SurfacesはHoloLens 2のHandTrackingを用いて音とアニメーションによってユーザーが本来ホログラムではなく現実でそのオブジェクトを触れた場合得られるはずの触覚を疑似的に与えるサンプルプロジェクトです。
例えば溶岩の惑星のオブジェクトでは手を近づけオブジェクトに手が触れたときHandTrackingで認識している指先から煙が上がり、指先も赤熱化することによって感覚としてユーザーは熱く感じることができます。
〇SurfacesのClone
GitHubのページへ飛び緑色の[Clone or Download]をクリックします。
今回はGitを使用してClone(複製)していきます。ULRの横のアイコンをクリックします。
Gitが導入されている環境で適当なフォルダを作成し、右クリック[Git Bash Here]をクリックします。
GitBushで次のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/microsoft/MRDL_Unity_Surfaces.git
git clone で[Inst]キーを押すことでコピーしたURLがペーストされます。
これでSurfacesがColen(複製)されます。
〇SurfacesをUnityで開く
Unity2019.3.x以上が動作環境になります。Unity2019.2.9で動かそうとしたところエラーが出たためUnity2019.3.xを用います。
UnityHubを開き[リストに追加]を選択します。
ウィンドウが開くので画像の[.git][.vs][Assets]などが並ぶディレクトリで[フォルダの選択]をクリックします。
Unityの読み込みが始まりしばらくするとUnityが開きます。
Assets/Surfaces/scenesから[StartupScene]を開きます。
このシーンが最初のシーンになります。
シーンを実行して[Sihft]キーを押しながらマウスを操作して左手の手のひらが頭に向くようにするとボタンが現れます。
ボタンを右手で押すことでボタンに対応するオブジェクトが読み込まれます。
次回から中身を見ていきます。