本日はチュートリアル枠です。
今回自分が3年前HoloLens に初めて触れ右も左もわからない中開発を行った頃の自分に向けてチュートリアルを作成します。
今回は応用編第4回目です。
〇空間音響を使用する。
今回は空間音響を使用して立体的なサウンドを作成します。
空間音響はHoloLensのスピーカーを使用してどの方向からどのくらいの距離に音があるのかを直感的に理解できる機能です。
今回使用している[Candy Rock Star]はUntiyちゃんのダンスアプリです。今回ユニティちゃんから音が流れているように実装します。
〇空間音響の導入
①[MixedReality Feature Tools]を起動します。
②プロジェクトを選択し[SpatialAudio]の機能を追加します。
③Unity上部のワールドメニューから[Edit]→[Project Settings]を開きます。
④[Audio]タブから[Spatializer]を[Microsoft Spatializer]に設定します。
以上でプロジェクトの空間音響の設定が完了します。
〇オーディオで空間音響を使う。
プロジェクトでの設定は完了しました。 次にシーンで音源の設定を行います。
①シーンから[Audio]オブジェクトを選択します。
②[AudioSource]コンポーネントの以下の項目を設定します。
・[Spatializer]を有効にします。
・[SpatialBlend]を[3D]に設定します。
・[Min Distance][Max Distance]をそれぞれ[0.1][20]に設定します。
これによって10cmから20mの距離の間で音の減衰が発生します。
以上で空間音響に対応した音源が設定できました。
現在[Audio]コンポーネントとユニティちゃんは別オブジェクトで、音源がユニティちゃんの動きに音源が対応していません。
音源がユニティちゃんになるように設定します。
③ユニティちゃんオブジェクトの子オブジェクトから[Character1_Head]を探します。これは[CandyRockStar]→[Character1_Reference]→[Character1_Hips]→[Character1_Spine]→[Character1_Spine1]→[Character1_Spine2]→[Character1_Neck]→の子オブジェクトにあります。
④[Audio]オブジェクトを[Character1_Head]の子オブジェクトとして配置します。
⑤[Audio]オブジェクトの[Transform]の[0]および[0]に設定します。
これでユニティちゃんの顔が音源となります。
以上で全設定が完了しました。デプロイします。