夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

Blender でベイク時にUVアイランドのシームが汚くなる問題の調査

本日はBlenderモデリング枠です。

〇ベイク時のトラブル

ベイクでは様々なトラブルがあります。

代表的なものは次のようなものでしょうか

・ノイズが入る

・ベイクができない

・時間がかかる

こういったトラブルに関しては多くの方が記事にしているのですが、今回筆者が遭遇したのがベイクされた画像のUVアイランドの縁(シーム)にノイズが入ることでした。

〇シームにノイズ

今回はベイクした画像をアタッチしたところ次画像のようにUVアイランドの切れ目(シーム)が黒いラインとして浮き出てしまうようになりました。

ベイク後のUnlitな体

UVアイランドの端にラインが出てしまっている

〇原因と解消

原因としてデノイズを使用していることがありました。

デノイズはレンダリング時に発生するノイズを除去することができます。

 Blender3.0以降ではベイク時にデノイズを使用することができ、これによってより少ないサンプリング数でベイクを行うことができます。

 しかしこのデノイズを使用することで今回のようにUV展開が細かいオブジェクトの場合ノイズが発生してしまうようです。

 そのためこういった場合はデノイズを無効化することで時間はかかってしまうもののシームが内容にベイクすることができました。

デノイズを無効化することでシームを消した。

 デノイズを入れた場合サンプリング数は10~20程度でも十分なものが得られるため、普段はデノイズ有効の状態でベイクして、問題が発生するオブジェクトに限りでノイズを無効化するとよさそうです。