夜風のMixedReality

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HoloLens 日本上陸3周年記念イベントに参加してきました。 ~HoloLens 2 HackDay2020 in Tokyo~

 先日2020年1月17日(金曜日)、Microsoft HoloLensが日本へ初上陸してまる3年となりました。

 これを記念して東京の品川Microsoftで記念のイベントが開催されました。 本日の記事はイベント参加に関する内容です。

〇HoloLens 上陸3周年

 2016年3月30日に開発者へ向け発売を開始したMicrosoft HoloLens は2017年1月17日に日本へ第一弾が正式に上陸しました。愛好者の中では正式リリース前に海外経由で入手した『隠れホロシタン』なる人々もいるようですが、2017年1月17日以来今日まで多くの作品や事例、物語が生まれました。

 また2019年2月には後継機であるHoloLens 2の発表、12月よりリリースが開始されMixedRealityのパートナー企業へ先行的に上陸しているようです。

 2020年1月17日のイベントはまさしくHoloLens 1stとHoloLens 2の二つのデバイスと我々HoloRanger、Microsoft、ビジネス、すべてのMixedRealityにかかわる人々のためのイベントでした。

〇HoloLens 2 HackDay2020 in Tokyo

イベントの詳細は次のページになります。

hololens.connpass.com

 今回、5台のHoloLens 2が提供され、13時から18時と5時間もの間参加者が自由に開発し作品を作り上げるハッカソンからイベントが始まりました。

 参加者はスタッフ合わせ30名ほど

 事前にある程度作りこみ当日デバッグやクォリティを上げることに注力した人や、HoloLens 2の公式チュートリアルを動かすひと、HoloLens 1stで開発していたアプリケーションを移植した人、それぞれ思い思いの時間をHoloLens 2と過ごしました。

 私はこのブログでも過程を紹介しているライトセーバーを作り、実際にHoloLens 2で動かしました。

www.youtube.com

●試したかったこと

・自作の3DモデルをHoloLens 2で表示、機能させる。

・右手でライトセーバーをつかみ左手でセーバー根元のボタンを押す。(一つのオブジェクトを左右の手で別々の操作で扱う)

・HoloLens 2の音響や視野角、ハンドトラッキングの精度の把握

・自作の3DモデルをHoloLens 2で表示、機能させる。

 想定したよりきれいに描画されました。

・右手でライトセーバーをつかみ左手でセーバー根元のボタンを押す。(一つのオブジェクトを左右の手で別々の操作で扱う)

   難しかったです。

 右手でライトセーバーをつかむという動作は思っていたより簡単でしたが、ボタンが押せなかったです。

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 いくつか理由はあるものの最大の理由はHoloLens 2の仕組みにあります。

 HoloLens 2では手を掲げることで手首にホームボタンが出現します。

 今回右手でグリップをつかみ、左手で根元のボタンを押す際にホームボタンと干渉することがありました。 また、HandTrackingの認識範囲の問題なのか手元に近すぎる作業で左右のTrackingが乱れることがありました。

 調査が必要です。

・HoloLens 2の音響や視野角、ハンドトラッキングの精度の把握

 音響に関しては、素晴らしかったです。 ライトセーバーの起動時のスパーク音は体験してもらった多くのほかの開発者から「おおっ」「うぉっ」という声がもれました。

 HoloLens 2は触覚フィードバックはないため音とアニメーションでフィードバックを補うことが推奨されています。

 そのうえで今回のライトセーバーは思わぬ触覚を持ちました。 剣戟やeffectなど『音』に関しても追及することで体験が一気に変わると実感します。

 HandTrackingは思ったより精度は高いです。もちろん認識範囲などありますが、つかむ、移動、振るという動作は問題なくできました。 しかし振りかぶる、腕を伸ばした状態で手首を動かすといった動作は難しいように感じました。

〇感想

 HoloLens 2は現在リリースされているとはいえ、1月現在一部のパートナー企業に数台あるのみといったようです。 会場の参加者の中にも「昨日届いて夜遊んでいた」ということを言っている方もいました。

 そのHoloLens 2を体験、開発、そしてシェアできる今回の機会はとても素晴らしいものでした。

 ほぼ全員がHoloLens 2の開発経験がない中のハッカソンであるため、参加者同士のアイデアが素晴らしく勉強になりました。

 何より参加者全員の作品に愛を感じる時間でした。

〇ほかの方の作品

 SNSでシェアされている方の作品を掲載させていただきます。

 けん玉、とても可能性を感じました。

 HoloLens 2で実際のけんを持った状態でもHandTrackingが使用できたので、リアルとデジタルの融合したMixedRealityなけん玉の未来が見えました。

 HoloLens イベントでは恒例の両手ピザ 今回はHoloLens 2の中でピザを出していました。

 思わず笑ってしまうアイデアと、イベントにあった素晴らしい作品です。

 HoloLensでスプラトゥーン! HoloLens 1stから使用できる優れたSpatialMappingの精度と、HoloLens 2で使用できるようになったHandTrackingを使った素晴らしい作品です。

 HoloLensの特性を引き出している素晴らしいアイデアで、私のライトセーバーの持ち方などHandTrackingに関してもアイデアを教えていただきました。  

皆さん本当にありがとうございました。