HoloLensでは現実空間に3Dオブジェクトを配置、作用させることによってMixedReality(複合現実)を実現しています
この3DオブジェクトはHoloLensやxRの分野だけではなく、映画、ゲーム、製造、建築など多くの業界で幅広く用いられるようになりました。
3Dオブジェクトを作成するツールも増え、少し良い性能のPCさえあれば3Dモデルを作ることは誰でも簡単にできるようになりました。
前回からライトセーバーを作っています。 今回は10回目の記事です。
前回の記事はこちら
〇ライトセーバー本体を製作する。
前回まででコアとなるカイバークリスタル、内部の構造を作りました。
今回それを包み込むライトセーバー本体を製作します。
資料によると遠い銀河のジェダイやシスたちが持つライトセーバーはそれぞれの持ち主自身が製作するため一つとして同じ形状のライトセーバーは存在しないようです。
HoloLensはその特性上暗い色の描画には適さないため、その点も考慮し今回はアソーカ・タノの使用したといわれる比較的外部アクセサリーのないシンプルな形状のセーバーを参考にオリジナル形状のライトセーバーを製作しました。
〇鍔
前回までに作成した内部に合わせるように円を配置し、円柱にします。
円柱を刃先まで伸ばします。
ライトセーバーのデザインは多くの種類があるのですが、上下のわかりやすいデザインとして今回鍔のあるセーバーを作ります。
テンキーの[1]を押し円柱に対して垂直からのビューに切り替えて片端の頂点から滑らかになるようにZ軸上の移動を行います。
この時頂点の選択は[C]キーを押し複数選択で行うことで視点を変えずに重なる円の反対側の頂点の2点を選択できます。
完成したものがこちらです。
〇グリップエンド
グリップエンドは多くのライトセーバーの場合携帯用のクリップや金具が取り付けられています。
しかし、多くの場合黒色のパーツで構成されていることが多く、HoloLensには苦しいデザインと言えます。
ここではシンプルなグリップエンドを作成しました。
ここまででライトセーバーの大体の形が完成しました。
〇アクセサリー
ほぼすべてのライトセーバーはただの筒ではなく、起動のためのスイッチや出力調整のためのノズルが取り付けられています。
円柱を基にボタン上のパーツを作ります。
・オブジェクトの結合
[オブジェクトモード]でボタン上のパーツを選択した状態で[Shift]キーを押しながらグリップのオブジェクトを選択します。
この状態で[Ctrl]キー+[J]キーを押すことでオブジェクト同士を一つのオブジェクトに結合できます。
・ナイフ投影
次に鍔にある銃の照準器のようなパーツを作成します。こちらでは平面オブジェクトを基にナイフ投影を行います。
鍔にあうように平面のメッシュを配置し、[オブジェクトモード]で平面→グリップと選択します。
この状態で[編集モード]→[メッシュ]→[ナイフ投影]を選択します。
グリップのオブジェクトに平面メッシュが転写されました。
同様にナイフ投影を行い[E]キーで変形させたものがこちらです。