本日はHoloLensのSLAMの調査枠です。
HoloLnesはSLAMと呼ばれる自己位置推定を行い、ユーザーの動きに合わせてデバイスの位置を正確に予測、取得しています。
HoloLensの場合前部に搭載されたIRカメラSpatialAwareness(空間認識)と加速度計によってSLAMを実現していると呼ばれています。
一般的にHoloLensは室内で使用されることを想定されている開発者向けデバイスですが、土木産業や工業など屋外で使用される場面も多くなっています。
今回はその中の一環として電車内でHoloLens 2を動かし、SLAMの精度を実験していきました。
〇電車内でHoloLens 2を行う。
筆者は以前にも電車内でHoloLens 2を使用しています。
こちらでは半年前、筆者がHoloLens 2と出会って次の日行っています。
前回は通勤電車の席に座って横向きの加速度で行いました。
今回は電車内、先頭車両で立ち、前後方向の加速度で実験しています。
動画を見てわかるように前進時(電車発進時)の加速に関してはある程度耐えることができるという結果でした。
むしろ多少の揺れの場合加速度よりもSpatialAwarenessが優先されていることがわかります。
逆に減速時の後方への加速度に関して前進の加速度に対してLOSTが多いように感じました。
いずれにせよ電車内でのHoloLens使用に関しては現在まだ有効ではないようです。
HoloLensシリーズにはMappingLost(SLAM lost)時に3Dofモードになるようになっています。
HoloLens 1stのアップデートRS4(Red Stone4)以前のバージョンでは顕著でしたが、HoloLens 2を含む現在はMapping Lostした場合も極力3Dofモードにならないように設定されているようです。
任意でモードを切り替えられると一部の局地使用において非常に便利になるのではないでしょうか?