本日はUnity調査枠です。
先日筆者の師であるガチ本さんとお会いした際に[Unity Barracuda]の話題が上がりました。
筆者は初めて聞く単語でどうやらUnityの話題の新機能のようなのでこの機会に触ってみます。
〇Unity Barracudaとは?
[Unity Barracuda]はUnity社によって提供されるUnity向けクロスプラットフォームなニューラルネットワーク推論ライブラリのパッケージです。
ニューラルネットワークの言葉がさすように機械学習の環境を指します。
機械学習では大量のデータを学習させ学習済みモデルを作成することで、学習済みモデルを使用したアプリケーションで推論処理を実現します。
[Barracuda]ではデータを学習させることは想定されておらず、学習済みモデルを使用した推論実行を目的とした実行環境です。
この学習済みデータはBarracudaの場合[ONNX(Open Neural Network Exchange)]に対応しており、一般的に広く公開しているデータを使用できます。
〇Barracudaの環境構築
今回はUnity2020.3(LTS)を使用しています。
〇Barracudaの導入
BarracudaはUnityのPackageManager、Github等から導入することができます。
筆者の環境の場合PackageManagerで検索してもヒットしなかったことから今回はGitHub経由で導入していきます。
①エクスプローラーからUnityファイルがある階層から[Package]→[manifest.json]を開きます。
②次の一文を追加します。
"com.unity.barracuda" : "https://github.com/Unity-Technologies/barracuda-release.git"
③Unityを開くとパッケージのインストールが始まります。 完了すると[Package]に[Barracuda]があります。
以上でBarracudaを使用する準備ができました。
前述のようにBarracudaではONNXファイルと合わせて初めて動くことができます。次回はONNXの導入を見ていきます。