夜風のMixedReality

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SFチックのUIを作る その19 SFチックなボード

本日はHoloLens 2用のオリジナルUIです。

HoloLensではMRTKExamplesでMRTKを用いてHoloLensに最適化したUIが提供されています。

これをベースに筆者のオリジナルのUIを作成していきます。

〇今回は説明ボードを作成しました。

アプリ内での使用用途は以下のようになります。

youtu.be

〇3Dモデル&デザイン

筆者は新しいアイデアを考えるうえで[Pintarest]を頻繁に使用します。

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今回は[FakeUI(FictionalUI)]の中からサイバーチックなアイデアを組み合わせて作成しました。

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今回は下絵を用意することなく直接Blenderでメッシュを作成しました。今回のテーマは説明ボードなので縦横のアスペクト比をテレビなどのモニターに多く使用される16:9に設定し作成しています。

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また、立体的な見た目をイメージしメインボードは厚みを、表層のアクセントメッシュは若干メインボードから前に出るようにしています。

〇Unityでマテリアルの作成

今回はマテリアルのShaderに[Mixed Reality Toolkit/FingerTipCursor]を使用しました。

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これはMRTKによって提供されるHandTrackingの描画に使用されるShaderです。

このShaderは距離に応じたfadeやProxmity Lightに加え2色の色を用いたグラデーションの表現が行えます。

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偶発的に発見した効果ですが、このような表現は非常にSFチックに感じたため今回UIのShaderとして採用しました。

また[Mixed Reality Toolkit/FingerTipCursor]ShaderはURPでも使用できるためこの点でも採用の理由になりました。

〇Shape

[Mixed Reality Toolkit/FingerTipCursor]Shaderを採用した理由はもう一つあります。

[Mixed Reality Toolkit/FingerTipCursor]ShaderではShaderのパラメータを用いて形状変化が行えることです。

[Far Center Fraction]と[Thickness]のパラメータをAnimationで変化させます。

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これによって出現のアニメーションを作成できました。

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以上でSFチックなオリジナル説明ボードが完成しました。

今回のUIはいかのプロジェクトで使用しています。

github.com