本日はHoloLensのドキュメント枠です。
最近はShaderだったりMixedRealityGraphicsToolsだったりと筆者の得意分野によりがちで、HoloLensのツールなどもっと全体的な部分の勉強がほとんどできていなかったので、今回は以前より気になっていたWorld Locking Toolsを触っていきます。
〇World Locking Toolsとは?
HoloLensではSpatialAwareness(空間認識)の機能によってユーザーの周囲の物理空間を常に把握し、現実空間と相互関係を持ったホログラムを配置した体験を行うことができます。
しかしこれはその性質上ユーザーの周囲に限定され、またユーザーの移動によって多少なりとも誤差が生まれてしまうことがあります。
例えば、広いスペースで10m移動したとします。
この際にアプリ内でも移動が発生しますが、その差は正確ではなくずれることがあります。
移動を繰り返すことで誤差は大きくなることが想定されてしまいます。
World Locking Toolsを使用することで、安定した移動量を取得、使用することができます。
〇WorldLookingToolsを使用することでできること
例えば工場のような大きな環境で作業を行う際に場所移動ごとにオブジェクトがずれるということがなくなります。
MovingPlatformModeと組み合わせることで今までよりもより高度な環境下でHoloLensのアプリ体験ができるようになりそうです。
〇対応プラットフォーム
World Locking ToolsはHoloLens 2のほかにARFaundationやARCoreを搭載したスマートフォンなどで使用することもできます。
〇WorldLockingToolsの導入
WorldLockingToolsはMixedRealityFeatureToolsを使用することで導入することができます。
サンプルも提供されておりすぐに使用することができます。
明日はサンプルを動かしてみます。