本日はBlender枠です。
先日Blender Foundation(公式)はBlender Extensions Platformを公開しました。
これはBlender公式のアドオン公開共有サイトになりますが、現時点ではα版となっています。
今回はこちらを触っていきます。
〇既存のアドオン共有の方法
これまでBlenderのアドオンを無料、有料にて公開していたサイトは以下になります。
・Blender Market
CG Cookieが運営しているサイトです。
Blender Marketの名の通り、Blenderのアドオン、3Dコンテンツ、素材を中心とした専用の販売サイトです。
Blender Marketでは収益の一部がBlenderの開発に寄付されており、コミュニティを盛り上げる役割も持っています。
・Gumroad
Gumroad
は、さまざまなデジタルコンテンツを手軽に販売・購入できるプラットフォームです。
Blender Marketと比較してBlender専用のプラットフォームではなく、様々なデジタルコンテンツが販売されている中でBlenderアドオンが配布されています。
購入の特徴として、[0+]と料金が設定されている場合はユーザーが希望する価格を入力して購入できます。
つまり完全に無料で入手することもできれば任意に寄付をすることもできます。
・GitHub
GitHubで公開されているアドオンは基本的にOSSとなり、無料にて入手することができます。
しかし、こちらは開発者やエンジニアなどが主に使用するため、アーティストなどにとってなじみは薄くBlender界隈ではあまり使われていない印象です。(有償公開ができないのも大きいかも)
〇Blender Extension Platform
Blender Extention PlatformはBlender用のアドオンを公開、共有するための公式のプラットフォームです。
これはブラウザを通して、もしくはBlender4.2(アルファ)以降のバージョンでシステムに組み込まれ使用できます。
本記事執筆時点ではアルファ版の機能であり、ページ上部には次のようにいつでもデータが消える可能性があることが記述されています。
ここではBlenderユーザーがアドオンやテーマを簡単に見つけて共有できるようにすることを目的としたBlenderの拡張機能として提供されており、これによりGNU GPL準拠のソフトウェアのみが提供されます。
〇アドオンの入手方法
今回は一番トップにあるOrient and Origin to Selected
を使用します。
アドオンを選択しAbout
画面からアドオンの概要を確認できます。
今回導入するOrient and Origin to Selected
はEditモードで原点を簡単に変更することができるアドオンのようです。(これは便利)
詳細では開発者名、評価とバージョン、公開と更新時期、ダウンロード数、ファイルサイズが確認できます。
またウェブサイト、問題報告、ライセンスの記載もあります。
今回の開発者の場合はGitHubのページを登録しており、実質Githubに飛ばすことができるようです。
今回のライセンスはGNU v2.0であり、これはコピーレフトや配付時のソースコードの公開などの制限があります。
加えて商用利用での利用は可能であり、その条件下で改変が認められています。
ライセンスなどを確認してGet Add-on
を選択します。
するとDrug and Drop into Blender
という表示が行われます。
Blender 4.2を使用している場合はドラッグアンドドロップすることでインストールできそうですが、Blender4.2はα版であり、それ以前のバージョンではドラッグアンドドロップによるアドオンの導入に対応していないようです。
その場合はマニュアルインストールを行います。ダウンロードを選択します。
これによって.Zipファイルとしてダウンロードすることができます。
後は通常通りアドオンをBlenderでインストールすることができます。
本日は以上です。
現時点ではまだまだコンテンツ量も少ないですが、今後はBlender内から直接必要なアドオンを公開されている中から入手、もしくは提供できる可能性があります。
今後が期待されます。