夜風のMixedReality

xRと出会って変わった人生と出会った技術を書き残すためのGeekなHoloRangerの居場所

Apple CreateMLとは? ObjectTrackingのトレーニングを行う

本日はAI枠です。

 MicrosoftHoloLensからIT業界に入った私は、根っからのMicrosoftファンですが、スマートフォンはずっとiPhoneを愛用していました。

 AppleVisionProを手にして改めてApple製品の開発に興味を持っている今日この頃、CreateMLについて学んでいきます。

〇環境

Mac mini (M2)

 ・MacOS(15)

 ・XCode(16.0)

〇CreateMLとは?

CreateMLAppleが提供する機械学習モデル(ML)を作成花押なツールです。

 MacOS上、正確にはXCodeに付随するDeveloperToolsに含まれる機能として提供されており、WindowsOS環境下では動かすことができません。

 特徴としてプログラミングの知識が無くてもGUIを通してデータをトレーニング、モデルの作成が可能です。

 CreateMLを通してテキスト、画像、音声、オブジェクト検出など様々なモデルの作成をサポートしています。

 また前述の通り、XCodeのパッケージの一部として提供されていることから、アプリケーション開発にシームレスに統合することができます。

 実はCreateMLはMicrosoftAzureのように従量課金制のサービスだと筆者は思い込んでいました。

 ローカル環境で動作します。

〇CreateMLでAppleVisionPro用にObjectTrackingのモデルを作成する

 今回はApple VisionProようにObjectTrackingを行うためのモデルをトレーニングしていきます。

 なおObjectTrakingのモデルを作成するためにはXCode16.0以上のバージョンが必要です。

このXCodeのバージョンはmacOS15以上が必要です。

〇プロジェクトの作成~トレーニングまで

レーニングに時間がかかるため本日はプロジェクトの作成~トレーニングまでをやっていきます。

XCodeのアイコンをコントロールキーを押しながらクリックしOpenDeveloper ToolsからCreate MLを選択します。

②CreateMLが起動します。

ObjectTrackingSpatialのタブから作成できます。

④新規でプロジェクトを起動します。

Select an Object...を選択USDZ形式のモデルを読み込みます。

ビューポート下部にはAll AnglesUprightFrontの3つのアイコンがあります。

これはモデルのトレーニングをどの画角で行うかです。

例えばAll Anglesが全周に対して、Uprightは真下からのビューを無視します。

これは地面から生えている物体などで使用でき、トレーニングの最適化と時間短縮に役立ちます。

Trainを選択するとトレーニングが開始されます。

筆者の場合9時間がかかりました。

⓻outputタブを開き、Getを選択します。

これによって.referenceobjectファイルが生成されます。

このファイルをアプリケーション内で使用してObjectTrackingを行っていきます。

本日は以上です。