Microsoftのドキュメント[Microsoft Docs]ではHoloLens 2の入門チュートリアルが公開されています。
ツールのインストールから詳しく掲載されているためこちらを今回勉強しながらHoloLens 2が手元にないためHoloLens 1stで動かしてみます。
チュートリアルは以下で公開されています。
前回の記事はこちら
〇TextMeshProの導入
UnityではUI表現のために[UGUI]と呼ばれる機能がありますが、[TextMeshPro]はUGUIに比べさらに高度な表現を行うことができるツールです。
ここでは[MixedRealityToolkit]でTextMeshProが使用されているため導入します。
Unityの上部タブから[Window] 、[TextMeshPro]、[Import TMP Essential Resources]を選択します。
ウィンドウが開くのですべてにチェックが入っていることを確認して[Import]を選択します。
うまく導入が完了すると[Project]ウィンドウに[TextMeshPro]のフォルダーが追加されます。
〇MixedRealityToolkitの導入
MixedRealityToolkitとはMicrosoft主導によって開発、リリースされているHoloLensを含めたUnityでのMixedRealityアプリの開発を加速させるためのツールです。
以下のデバイスに対応しています。
・HoloLens 1st
・HoloLens 2
・Windows MixedReality イマーシブデバイス
・OpenXR(HTC Vive/Oculus Rift)
次のリンクからMixedRealityToolkit.Unity.Foundation.2.3.0.unitypackageをダウンロードします。(2020年3月現在2.3.0が最新版です。)
Unity メニューで、 [Assets]> [Import Package] > [Custom Package...] を選択して [Import package...] ウィンドウを開きます。
ウィンドウが開くのでダウンロードした[Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Foundation.2.3.0.unitypackage]を選択します。
インポートの際ダイアログが表示されることがあります。 その場合はすべてにチェックが入っていることを確認して[import]を選択します。
〇MixedRealityToolkitようにプロジェクトを構築する。
MixedRealityToolkitがうまく導入できた場合上部のUnityタブに[Mixed Reality Toolkit]が追加されます。
[Mixed Reality Toolkit]タブから[Utilites][Configure Unity Project]を選択します。
[MRTK Project Configurator]ウィンドウで[Enable MSBuild for Unity]のチェックを外します。
[MSBuild for Unity]は使用するすべての SDK をサポートしていない場合があるため一度有効にした後は無効にするのが困難な場合があります。
そのため、MSBuild for Unity を最初から有効にしないことを強くお勧めします。
〇Mixed Reality ツールキットを構成する
Unityの上部タブで、 [Mixed Reality Toolkit]> [Add to Scene and Configure...]を選択することで、MixedReality用のCameraや基本コンポーネントが現在のシーンに追加されます。
シーンに配置されているオブジェクトが表示される[Hierarchy]ウィンドウに[MixedRealityToolkit]と[MixedRealityPlaySpace]が追加されます。
●MixedRealityToolkit・・・MixedRealityデバイスのターゲットや基本的なコンポーネントなどの[Profile]などを指定するオブジェクトです。
●MixedRealityPlaySpace・・・デバイスごとの[Camera]やカーソル、Hololens2の場合手のメッシュであるHandMeshなどが格納されます。
今回はMixedRealityToolkitの導入を行いました。
公式のチュートリアルとあるだけ細部まで解説されています。 自分が気になったことなどで補足しながら進めています。