その1ではMRTKExampleHubのインストールを行いました。
MRTKExampleHubはストアではなくMRTKのGithubのリリースでアプリケーションパッケージとしてリリースされているためインストールを行いました。
今回はHandInteraction Exampplesを見ていきます。
HandInteractionExamplesはHandTrackingでのユーザーと3Dオブジェクトとの対話を体感するシーンです。
MixedRealityToolkit ExamplesのHandInteractionExamplesと同様のシーンです。
以下のものが含まれています。
〇Pan & Zoom Interaction
Pan & Zoom Interactionは2Dの画面に手を触れることでスクロールすることができます。
これはアプリケーション内で説明ウィンドウなどを表示するときに役立ちそうです。
機能としては[HandInteractionPanZoom]コンポーネントが行っているようです。 ここではHorizontal(水平)がロックされているため鉛直方向のみのスクロールになっています。
〇Keyboard Interaction
OSで提供されているキーボードを使用することができます。
私のHoloLens 2の場合USキーボード(英字)と日本語キーボードを使用する設定にしているためここで表示させたキーボードでも切り替えて使用することができます。
アプリケーション内でキーボードを用意するわけではないのでユーザーが普段使用している言語のキーボードを使用できます。
〇HoloLens 1 Style Always visible
HoloLens 1st時代からあるクラシックなBoundingBoxです。 オブジェクトを覆うように立方体の8頂点で拡大縮小、中点で回転を行えます。
このBoundingBoxはHoloLens 1stのアプリケーション内で多く使用されています。
〇HoloLens 2 Style Handles always visible
HoloLens 2ように新しく導入されたBounding Boxです。 HoloLens 1stスタイルに比べHandTrackingで直接オブジェクトを操作できるためハンドルが非常にコンパクトになっています。
BoundingBoxを用いることもできますが、両手ジェスチャーで回転やスケールの変更を行うこともできます。
〇HoloLens 1 Style Explicit Adjust Mode with AppBar
HoloLens 1st スタイルのオブジェクトで、AppBarが表示されておりここでBoundingBoxを選択することで最初はなかったBoundingBoxが表示されるようになります。
また、AppBarを用いてオブジェクトを削除することもできます。
〇HoloLens 2 Style Show all handles on Proximity
HoloLens 2用のBoundingBoxで最初は表示されていませんが手を近づけることでBoundingBoxが表示、使用可能になります。
コーヒーカップ型のオブジェクトもあり、建設など3Dモデルを見ることが主となるアプリケーションの場合非常に便利な機能になります。
〇Piano
ピアノのオブジェクトです。
キーを叩くと対応する音が流れます。
これは以前中身を見ています。
〇Button
ボタンの押し心地を確かめることができます。
Buttonに関しては以前記事にしています。
〇PinchSlider
SliderのUIです。 PinchSliderはスライダーをつかんで動かすことでその値を別のオブジェクトやスクリプトに反映することができます。
ここではPlatonicの色(各PinchSliderがRGBに対応しています。)に対応しています。
〇Playonic
手で触れることで温かみのある音と色の変化で疑似的な触覚フィードバックを体感できます。(指先が温かくなる間隔)
〇SpatialMeshとのInteraction
右側に配置されているプレーンの上にあるオブジェクトには重力が与えられています。
そのためつかんで空中で話すとSpatialMeshの上に落ちることになります。
〇アプリケーション内でEdgeを起動する
HoloLens 2はアプリケーション内で別のアプリケーションや2Dアプリを起動できます。
3Dアプリの場合は現在起動しているアプリが終了し、選択したアプリケーションへと移行しますが、Edgeなどの場合はアプリケーション内で使用することができます。