本日はモデリング記事です。
〇リグ入れとは?
人型の3Dモデルの四肢や髪の毛などを動かすにはボーンと呼ばれるその名の通り骨が必要です。
通常骨を入れることをリグ入れと呼びます。 このリグを入れること自体はBlenderなどの一般的な3Dモデリングツールでは簡単に行うことができるのですが、ボーンを入れた場合、メッシュがボーンに追随するようにするウェイトの設定を行う必要があります。
〇リグ入れの難しさ
これは機械だったら良いのですが、人間のように腕というパーツの中でひじを軸に滑らかに稼働するモデルの場合、とても難しくなり経験が必要な作業になります。
リグ入れに少しでも問題がある場合アニメーション時にメッシュが破断してしまうことも多々あります。一方方向の動きはうまくいっていてもほかの動きになった瞬間破断することもあります。
上の例では袖のメッシュが破断してしまっています。
そこで今回はMixamoとよばれるサービスを使用して自動でリグ入れを行います。
〇Mixamoとは?
Photoshop、illustratorなどで知られるAdobeの提供するブラウザサービスで無料で使用することができます(2020年7月現在)
上記リンクからMixamoを開きます。
Mixamoを使用するためにはAdobe IDが必要です。 これはGoogleなどのアカウントも使用できるためまだ作っていない場合は[SignUp Free]でアカウントを作成します。
アカウントを作成したら[Login]を行います。
ログインが完了すると次の画面に飛びます。
[UPLOAD CHARACTER]を選択します。
D&Dでリグ入れを行う人型のFbxモデルを選択するとアップロードが開始されうまく成功すると表示されます。
[Next]で次の画面に飛ぶといくつかのマーカーが並ぶ画面に飛びます。 これはリグを入れるにあたって付けるしるしです。
下の画像のように顎、両手首、両肘、股、両膝にマーカーを重ねます。
この状態で[Next]を選択することで自動リグ入れが始まります。
処理が完了するとキャラクターがアニメーションで動きます。
きちんと人の形で骨が入っていることを確認できます。
すべての処理が終わると最初の画面に戻ります。 この状態で[Download]を選択するとリグ入れが終わったモデルをダウンロードできます。
以上でMixamoを使用してリグ入れが完了しました。