本日はHoloLens、Unity系から離れてどちらかと言うとモデリング枠です。
本日はiPhoneで以前より興味のあったフォトグラメトリに挑戦していきます。
〇フォトグラメトリ
フォトグラメトリは複数の写真を基に被写体の特徴点を計算し、3Dモデルを作成する技術を指します。
今回はiPhoneで写真を撮りクラウドにアップロードすることで3Dデータを作成するPix4Dcatchを試していきます。
〇Pix4Dcatchとは?
今回使用する[Pix4Dcatch]はiOS,Android向けにリリースされているモバイル端末を使用したフォトグラメトリアプリです。
Pix4Dcatch: モバイル端末を プロフェッショナル 3Dスキャナーに | Pix4D
アプリ自体は無料です。スマートフォンで録画し、クラウドにアップロードすることで処理を行うことができます。このクラウドを使用するためには有料ですが、14日間のフリートライアルが設けられています。今回はこれを使用して体験しています。
〇Pix4Dcatchを使用する。
今回はiPhone 12ProMaxを使用します。
今回は次のようにテーブルの上に置いたOqulus Quest 2とマグカップを対象としてみます。
アプリを起動すると通常のカメラ同様録画ボタンを押します。
筆者のiPhone 12ProMaxはLiDARスキャナと呼ばれる空間認識機能を使用することができます。
Pix4Dcatchではこの機能を使用しているようです。
撮影を終えたら画面上部にある[Upload]を選択します。これによってクラウドサービス上にアップロードされます。
次にPCでPix4Dcatchクラウドを開きます。
スマートフォンからアップロードが完了したアセットが表示されます。
アセットを選択することで処理結果を見ることができます。処理中は次の様な画面が表示されます。250枚の処理で20分ほどで完了しました。
処理が完了すると次のような結果が表示されます。
サイドタブからメッシュに切り替えると表示がメッシュに切り替わります。
測定したデータを基に机の長さを図ることや面積を図ることができます。主に工業面などで使えそうです。
肝心の測定精度ですが、250枚ほどでは次の様に細かいディティールは再現できませんでした。 ただ、机のテクスチャを見てわかるように単純なメッシュなどは正確に測定できるといえるでしょう。
日本円で月額6万ほどかかるため、現状は高いと感じますが、初めてのフォトグラメトリ体験には向いているアプリでした。