先日Blender3.0がリリースされました。
今回はリリースノートを読みながらどこが新しくなったのか簡単にまとめていきます。
〇CYCLESの機能強化
バージョン2.93と比較してレンダリング時間の高速化が行われているようです。
〇ノイズ除去の高性能化
OpenImageDenoiseがバージョン1.4にアップグレードされノイズがよりきれいに除去されるようになったようです。
〇シャドウアーティファクトの改善
従来特にローポリのモデルで不自然に描画されてしまっていた影(下の画像では甲羅上部)がより自然に描画されるようになりました。
〇アセットブラウザの実装
Blender 3.xシリーズで新登場した機能です。
UnityのAssetsのようにデータを共有化し、ほかのオブジェクト等でより簡単に使えるようにする機能が実装されました。
また、アセットライブラリをもととした[Pose Library]と呼ばれる機能が提供されました。これによりアニメーション作成時などに非常に高速に行えるようになりました。
〇GeometryNodeの本格実装
2.92で導入されたプロシージャルシステムが拡張され、ノードグループの設計方法が再構築されたほか、新しいアトリビュートシステム、曲線やテキストデータ、インスタンスなどを操作するための約100個の新しいノードが追加されました。
これによってノードベースのモデリング可能になるほか、UnityのVFXGraphのようにノードベースのVTAが作成可能になりました。
〇VRビュー
パフォーマンスの改善のほかBlender 3.0では、コントローラーを視覚化する機能や、コントローラーの入力を利用してVR内のシーンをナビゲートする機能など、VRコントローラーを利用した機能が新たに追加されました。
これによってUnityなどにエクスポートせずに直接モデルを確認できるようになりました。
また個別のサポートとしてVarjo XR-3(およびVR-3)に対応し、肉眼レベルのレンダリングが可能になりました。
〇セーブ機能の拡張
従来よりも保存機能がより早く保存され、ロードにおいてもより早くロードされるようになりました。