夜風のMixedReality

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Windows10デバイス同士で無線でデータのやり取りを行える『近距離間共有』を使ってみる。

 本日は便利なツールの調査枠です。

 ネットワークがない環境で知り合いや自分自身のもう一台のPCにデータを送りたいという場合は多く訪れます。

 USBメモリーで相手に渡すことが一般的のようですが、そもそもUSBメモリーを持ち歩いていない場合もあります。

 Window10デバイスでは『近距離間共有』機能を用いることでネットワークがない環境で無線でデータのやり取りが行えます。

 この機能はMicrosoft HoloLensでも同様に使用できます。

 Windows版のAirDropのような機能です。

〇近距離間共有機能とは?

 近距離間共有機能はBluetoothWi-Fiを使用しドキュメントや写真などのファイルやウェブサイトのリンクを近くのWindows10デバイスと共有できる機能です。

 近距離間共有を行うためにはデバイスBluetoothが使用できることが条件です。

https://support.microsoft.com/en-us/help/4091344/windows-10-share-things-with-nearby-devices

〇近距離間共有の使い方

●データを受けるPCの設定

 ●1.スタートメニューから『設定』>『システム』>『共有エクスペリエンス』を開き『近距離共有』のトグルをオンにする。

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 ●2.共有設定を『近くにいるすべてのユーザー』に変更する。

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 ●3.デフォルトではダウンロードフォルダが保存場所になっているため必要に応じて変更します。

●データを送る側のPCでの操作

 ●1.エクスプローラーで送りたいファイルを右クリックし、『共有』を選択する。

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 ●2.データーを受け取るPCのデバイス名が表示されるので選択する。

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●データを受け取る側のPCの操作

 ●データを受信するとダイアログボックスが表示されるので『保存』をクリック

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 ここで必要ないデータや知らない人からの不審なデータの受け取りを拒否できます。

 保存を選択すると共有の完了です。

 指定した保存場所(デフォルトではダウンロードフォルダ)に保存されます。

 最後に必要に応じて次の操作を行います。

 ●ファイルやリンクを受け取るPC側でタスクバーから『近距離間共有』をオフ(グレー)にする。

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 これを行うことで必要な時のみ受信を行うことができます。

Microsoft HoloLensで近距離間共有を行う。

 Microsoft HoloLensでは通常ファイルをダウンロードする方法として以下の方法があります。

 ・USBでPCと接続し通常のカメラなどと同様にエクスプローラーからファイルを落とす

 ・有線もしくは無線でデバイスポータルへ接続しファイルを落とす

 ・メールやSkypeなどで送る

 ・近距離間共有を行う。

 ファイルの大きさに寄りますが、ネットワークがない環境でUSBコードがない場合今回の『共有』を使用することでファイルを送ることができます。

 ファイルを受け取るPC側の設定はPC同士と同じです。

●HoloLens側の設定

 ●File ExplorerおよびPhotoアプリを開き送りたいファイルをAirTapでホールド状態で止める(HoloLensでの右クリックに相当)、Shareタブを選択

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●[Select to turn on nearby sharering]を選択する

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●送りたいデバイス名を選択する。

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 以上でHoloLensからPC側にファイルを送ることができました。

 この操作はPCからHoloLensに送ることもできます。

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 この場合はHoloLens専用のアイコンとHoloLensのデバイス名が表示されます。

 以上で『近距離間共有』を使ってみました。

 USBメモリーもネットワークもなく送受信できるため人によっては使用頻度が高い機能と言えます。