本日はBlender勉強枠です。
Blenderで先日写真からリアルな顔を作成するアドオン、FaceBuilderを使用しました。
今回これを用いてゲームやCG作品に登場するようなリアルな人物の頭を作成します。
〇FaceBuilderで顔を作る。
今回は顔写真から3Dモデルを作れるアドオン[FaceBuilder]を用いてざっくりとした顔を製作します。
●FaceBuilderとは?
写真を基に頭部の3Dモデリングを行えるアドオンです。
元となる頭部の3Dモデルを写真に合わせて配置することで整形を行い、写真からテクスチャを作成、自動で張り付けてくれます。
以前の記事でざっくりと調査しているのでこちらも参考にしてください。
ではさっそく作ります。FaceBuilderのアドオンの導入に関しては以前の記事を参考にしてください。
●1. Facebuilderツールから[Create a new head]を選択
●2. マルチビュータグから[Add images]をクリックして基にする写真を導入します。(今回はフリー素材の写真を用いました。権利関係がややこしそうなので加工するまでは元の画像の全体は伏せます。)
●3.マルチビュータグで導入した写真をクリックすることで画像とベースの3Dモデルが表示されます。(ここでは参考画像で前回記事の画像を使用しています。)
●4.写真の頭部の特徴にあうようにベースの3Dモデルを動かし、ピン止めを行い形を合わせていきます。
●5.今回目は別オブジェクトで作成するため[Model]タグから[Eyes]のチェックを外します。
こうすることでベースの3Dモデルから目の部分のメッシュが削除されます。
●6.テクスチャタブから[Create Texture]を選択し頭部作成に使用した画像を選択します。
これで頭部が出来上がりました。 このままではだいぶ不気味です。
一つは眼球がないからです。 もう一つはテクスチャが破断しているからです。
[FaceBuilder]はあくまで写真をテクスチャとして3Dモデルに投影することで頭部を再現しています。
今回一枚の画像を使用して作成したためテクスチャが足りない部分は黒くなっています。
〇テクスチャの作成
次にこの頭部から一度テクスチャをエクスポートして外部ペイントソフトで修正します。
●1. 作成した頭部を[オブジェクトモード]で選択し、上部のタグから[UV Editing]を選択しUV編集画面に切り替えます。
UVとはメッシュのどの部分が貼られるテクスチャのどの部分に対応するのか?を定めるものです。
画像のレイアウトで画面右が3Dモデル、左がメッシュの展開とテクスチャになります。
●2. 上部タグから[画像]>[名前を付けて保存]で名前を付け保存します。
●3. 保存した画像を外部のペイントソフトで開きます。ここではClipStudio Peint Proを使用しています。
●4. 新しいレイヤーを作成し、画像のレイヤーの下に設定します。
●5. スポイト機能を用いて写真から色を抽出し、エアブラシやペン、水彩を用いて画像の破断箇所を塗りつぶします。
場合によって画像レイヤーの上に新規レイヤーを作成しぼかしツールなどを使用してなじませます。
●6. ペイントソフトから画像として書き出します。
●7. Blenderへ戻り[オブジェクトモード]で頭部の3Dモデルを選択した状態でサイドのタブからMaterialを新規作成します。
●8. ベースカラーの横の●アイコンを選択し[画像テクスチャ]に切り替えます。
●9. [開く]からペイントソフトで書き出した新しい画像を選択します。
●10. [編集モード]へと切り替えマテリアルの[割り当て]を選択します。
これで修正したテクスチャが反映されます。
まだ目がないため不気味なものの黒く表示されるテクスチャの破断はなくなりました。
以上で顔の完成です。
次回は眼球を作っていきます。