本日はHoloLens 2アプリの紹介枠です。
今週はOsakaHackathon Online 2021が開催され本日で3日目を迎えます。
本当なら進捗をブログで紹介するところですが、開発中に使用したHoloLensアプリで面白いものがありましたので記事にします。
〇Mirageとは?
MirageはHoloLensのMixedRealityを使用して接続しているPCのマルチディスプレイを作成できるアプリケーションです。
PC版とHoloLens版のアプリがあります。
従来PCのディスプレイをふやすためにはHDMIコードで物理的なモニターに接続する形が一般的でした。
しかしMirageを使用すればネットワークに接続したPC一台で場所を選ばずにマルチディスプレイでの作業を行うことができます。
〇使い方
HoloLens とPCそれぞれにMirageをインストールします。
始めにHoloLens 2とPCを同じネットワークに接続します。
①PC側Mirage アプリを起動します。
最初に次の様な画面が表示されます。
②HoloLens側Mirageアプリを起動します。
③HoloLens側で①に表示されているQRコードを認識させます。
④QRコードがうまく認識されるとHoloLens側の表示が消えます。
⑤PC側Mirageアプリで[Add Monitor]を選択します。
この作業によってHoloLens側には新しいウィンドウが表示されます。
[Add Monitor]は複数回選択可能で選択するたびに新しいモニターが作成されます。
D&Dでレイアウトをカスタマイズすることで対応してディスプレイ表示が行われます。
HoloLens側で作成されたモニターは自由に配置、移動でき、さらにHandTrackingを用いたtouch操作でスクロールなど入力も行えます。
〇問題
PCとHoloLensの接続に使用されるQRコードが非常に認識されにくいです。QRコードが認識されているのか、ネットワークなどの問題で接続できないのかのエラー表示が不十分と感じました。
〇今後
近い将来xRはPC、スマートフォンに置き換わるといわれています。
このアプリはPCとxRのつなぎの未来、HoloLensが一人一台のパーソナルなものになった未来の日常を見せてくれます。
また、HoloLensの解像度に依存しているとはいえ、ディスプレイが増えるだけで作業効率が上がるため、開発の場だけではなくあらゆる場面で役立つアプリです。