本日はHoloLensのいろは記事です。
先日OsakaHoloLens Hackathonが開催されました。
イベント自体は終了しましたが、今回のイベントで作成された作品は今週末に行われるXR Japan festで展示されます。
今回は2018年よりHoloLensのデモを多数行ってきた筆者の経験からイベント展示でのHoloLensのよくあるトラブルや、新機能を交えアテンド中に試しておきたいワンポイントに関してまとめます。
〇よくあるトラブルとその予防・解消法
HoloLensはスマートフォンやPCと異なりデバイスを体験しているユーザーが今どのような動作をしているのか、いまのアプリの状態をアテンド側が把握することは難しいです。
・勝手にホーム画面が表示される。
HoloLens 2では手首に触れることによってホーム画面を表示することができます。
しかし意図せずに手首に触れホーム画面が表示されることや音声認識が誤認識しホーム画面が表示されることがあります。
ユーザーの体験を損なうだけではなく、ユーザーの操作によってはアプリを落としてしまうだけではなく、アプリ自体をアンインストールされてしまうこともあります。(アンインストールは一度だけありました。)
このトラブルを防ぐためには最新のOSで使用可能になった機能であるスタートジェスチャの設定を行うなどあらかじめスタートジェスチャのカスタマイズを行っておく必要があります。
もしくはデモンストレーション専用のキオスクモードにあらかじめ入れておくことでも予防できます。
スタートジェスチャの設定登場以前は筆者独自の経験からXboxControllerを接続しておいて、ホーム画面が表示されてしまった場合コントローラーからアテンド側がホーム画面を非表示にすることをやっていました。
・ホログラムが見えない
HoloLens 2はゴーグルに対してホログラムが表示される視野角が狭い特徴があります。
アテンドする際はEyeTrackingキャリブレーション時に表示される枠(画像)のように視野角全体に表示されるオブジェクトを表示させている状態で、ユーザー自身にデバイスの位置を調整してもらう必要があります。
よくあるパターンとして、ホログラムが見えないため完全なユーザー体験ができないことがあります。 また、デバイスを浅くかぶっている場合などは最悪の場合デバイスの脱落なども考えられるためしっかりとユーザーが見える位置にデバイスを装着する必要があります。
・ネットワークがつながらない。(切断されてしまった)
アプリケーションによってはネットワーク接続が必要なコンテンツがあります。
筆者のYubimoziHoloLensの場合もAzureサービスを使用しているためネットワークが必要になりますが、何らかの原因でネットワークの切断が行われることがあります。
この場合デバイスポータルに接続しておくことでリアルタイムにネットワーク状態の取得だけではなくバッテリー状況も監視できます。
##### ・ミラーリング
アテンドにおいてはユーザーがどのような体験をしているかをリアルタイムで把握する必要があります。
ミラーリングはネットワークが必要なもの、ネットワークがなくても使用できるものがあります。
状況によってあらかじめミラーリング方法を決めておく必要があります。
〇まとめ
今回はイベント等でのHoloLensデモアテンド時に考えられるトラブルとその回避策をまとめました。
筆者の場合HoloLensのデモは長いですが、それでも毎回トラブルが起こらないかと不安で、トラブルが起こらずにデモが終了すると毎回ほっと一息ついています。
HoloLensの体験が良いものになるためにはトラブルはできるだけ少ない方が良いですが、筆者の経験上今でも5回に一回ほどは大小かかわらずトラブルが起こります。
今回紹介したTipsがお役に立てればよいと思っています。