本日はHoloLens調査枠です。
先日HoloLens のリリースノートを見ていきました。
昨日はスタートジェスチャを見ていきましたが、リリースノートにはMovingPlatformに関する変更もありましたので本日はこちらを見ていきます。
〇MovingPlatformMode(移動環境モード)とは?
昨年夏に実装された機能です。
従来HoloLens 2では屋外や船などの地面が動く環境での動作ではホログラムが安定せず、最悪の場合SLAM(自己位置推定)が壊れてしまうことがあります。
移動環境モードではこの問題をある程度緩和し、船などの動く環境で使用できるモードになります。
筆者は電車や飛行機内でのHoloLensの動作を検証しています。
これまではMovingPlatformModeの有効、無効はデバイスポータル経由でのみ可能でした。
〇MovingPlatformModeの有効化手段の変更
今回の22年2月のアップデートビルド20348.1447からこのMovingPlatformModeの有効化の手段が変更されました。
[Settings(設定)]アプリ[System(システム)]→[Hologram(ホログラム)]を開きます。
ページ下部に[SetupMovingPlatformMode]の項目が追加されています。
この画面よりデバイスポータルを使用せずにMovingPlatformModeを有効化できました。
〇MovingPlatformModeの新機能
[Down direction(下方向)]という項目で新機能が実装されています。
これは重力方向に対して環境が揺れている場合ではないときに有効になります。
例えば遊園地のコーヒーカップのような重力に対しての揺れではない揺れが加わる場合などに最適な設定を適応します。(そもそもコーヒーカップで体験した場合酔うと思いますが…)
MovingPlatformModeが設定画面からHoloLens単体で設定できるようになったことでより突発的な作業やデモなどでも対応できそうです。