本日はモデリング枠です。
以前リアルな髪の毛を作成するアドオン[Hair Tool for Blender]を導入してからしばらくの間勉強してやっと使えるようになってきたので記事にします。
〇HairToolとは?
[HairTool]はbartoszstyperek氏によって提供されているBlender用の有料アドオンです。2021年4月現在52$で販売されています。(筆者が購入した時より若干値上げしているようです…)
HairToolは以下のリンクで販売されています。
導入に関しては以前記事にしています。
〇HairToolでリアルな髪を作成する
筆者がいろいろ試した中で一番効率が良かったものを紹介します。
①キャラクターの素体を用意します。 今回は[MB-Lab]のアドオンで作成しています。
②メッシュで髪の毛を作成し合わせます。 この方法はここでは紹介しませんが、[VRoid Studio]などで作成することもできます。またロイアルティフリーのモデルの頭を使用することもできます。 今回は後者の方法を用いています。
③[編集モード]に切り替え髪の毛の束ごとにメッシュを選択し、[P]キーでメッシュを別オブジェクトとして切り出します。
④[A]キーで髪の束のメッシュを全選択した状態で[ALT]キー+[J]キーを押します。
この作業によって選択しているメッシュが三角ポリゴンから四角ポリゴンへと変わります。
[HairTool]を使用する場合ポリゴンを[Quad]にする必要があります。
⑤④で自動でQuadにできていないメッシュを手動でQuadに変換します。
ジオメトリから三角ポリゴンがなくなればOKです。
⑥髪の生え際に当たる辺を選択します。
⑦上部ワールドタブから[辺]→[シャープをマーク]を選択します。
これは[HairTool]を使用する際の髪の流れを指定するために使用されます。
⑧[オブジェクトモード]へ切り替えます。準備が終わった状態が以下の様になります。
⑨[HairTool]のタブから[Curves from grid surface]を押します。
この作業によってカーブのオブジェクトが作成されます。
⑩[Add profile]を選択します。
この作業によってメッシュが生成されます。
⑪[Materials/UV Refresh]を選択します。
これによってメッシュにマテリアルが適応され髪の毛の見た目が作成されます。
⑫ ③~⑪の動作を髪の束ごとに行います。これによって最終的に以下のようにリアルな髪の毛が完成します。
〇調整
上記の方法で髪の毛が作成できますが、最終的に調整が必要になることがあります。
例えば以下の画像の場合つむじ部分が剥げてしまっています。
髪の毛の束を[Shift]キーで選択し[編集モード]に切り替えます。
これによって髪の毛のカーブの制御点が表示されます。生え際の制御点を選択します。
[S]キー+[0]キーで縮小します。
[G]キーでつむじ部分を移動させ肌が見えないように移動します。
以上で剥げている部分が消えました。
以上で[HairTool]を用いてリアルな髪の毛を作成できました。