本日はHoloLensのOSビルド(20348.1405)で追加される新しい機能、移動環境モード(Moving Platform Mode)を試します。
現在この機能はインサイダービルドであり、通常提供されているOSでは使用できません。
〇移動環境モードとは?
Microsoft HoloLensでは周囲の空間をスキャンするSpatial Awarenessと6Dofの加速度センサーを使用してSLAMを実現しています。
これによって非常に正確な自己位置推定を行っていますが、反面いくつかの環境上での問題もあります。
そのうちの一つに乗り物など揺れが生じる環境内ではうまくトラッキングができないという問題があります。
今回はこのような問題で従来使用することが難しいとされていた船舶上での使用を可能とするためのモードが提供されました。
〇InsiderBuild 20348.1405
indeiderBuildはHoloLensにかかわらずWindowsPCすべてで使用することができる一般リリース前のOSビルドを先行的に入手することができるプログラムです。
基本的にWindowsに追加される新機能の先行フィードバックを得ることやバグや病弱性などの不具合の発見を行うことを想定しています。
HoloLensの場合通常のWindowsPCと提供されているOSが違いHoloLens用のWindowsが提供されているためその新機能もまたHoloLens専用の機能となっています。
〇船舶モードの使用
移動環境モード(MPM)はOSビルド20348.1405が導入されている場合デバイスポータル経由で有効化します。
①デバイスポータルを開きます。
②サイドバーから[System]を選択します。
HoloLensのOSが対応している場合は[Moving Platform Mode]が表示されます。
③チェックボックスにチェックを入れ[Moving Platform Mode]を有効にします。
有効にした場合、静止環境ではトラッキング性能が低下することがあるようです。
最後にデバイスを再起動することで有効になります。