夜風のMixedReality

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Unity でHumanoidAnimationを作成するツールUMotionProを試す。 導入

本日はUnity調査枠です。

Unityでは[Humanoid]ボーンの規格によって多くのキャラクターモデル間で同一の動作を起こすことができます。

しかし[Humanoid]ボーンのアニメーションクリップなどはUnity内で非常に編集しづらいものとなっています。

今回はUnity内でHumanoidの規格も含めたアニメーションを編集できるようにするためのツールである[UMotion]を導入します。

〇UMotion Proの導入

[UMotion Pro]はUnity Asset Storeで66ドルで販売されているアセットです。

assetstore.unity.com

Unityエディタ上でアニメーションの編集、作成が可能になる拡張アニメーションエディタです。

①UMotionProをインポートすると上部ワールドタブから[Window]→[UMotion Editor]が追加されます。

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②上部ワールドタブから[Window]→[UMotion Editor]→[Clip Editor],[Pose Editor]を追加します。

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[Pose Editor]はボーンの位置やIKなどを設定します。

[Clip Editor]はアニメーションクリップの管理を行います。

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以上で導入が完了しました。次にアニメーションファイルの作成を行います。

〇UMotion Proでアニメーションを作成する。

①[Clip Editor]のタブ[File]から新規ファイルを作成します。今回は[Humanoid]のアニメーションを作成しますが[Generic]なアニメーションにも対応しています。

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アニメーションファイルが作成されると[Clip Editor]ウィンドウがアクティブになります。

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②シーン上に配置されているHumanoidリグのモデルを[Pose Editor]のゲームオブジェクトにアタッチします。

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これによりシーン上のモデルのリグが表示されます。

次にIKを設定します。

③[Pose Editor]ウィンドウから[Config Mode]へ切り替え[Configuration]タブから[IKwizard]を選択します。

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④ダイアログを[OK]で進めます。

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⑤[IKwizard]で[Create]を選択します。

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⑥[Pose Mode]へ戻すことでIKが設定されていることが確認できます。

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⑦シーンウィンドウで各IKを選択し[PoseEditor]の[Channels]から[FK/IK Blend]の値を1にします。

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これはIKの影響度を表し、1にすることで各IKに対応している四肢がIKに合わせて動くようになります。

⑧シーンウィンドウでIKやボーンを回転させポーズを作成します。

⑨[Pose Editor]ウィンドウから[Animation]→[Kye Dialog]を選択しダイアログを開きます。

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⑩[Kye Dialog]ではキーとして登録されていないボーン一覧が表示されます。[Add Key]でキーとして追加します。

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[Clip Etitor]のキーとしてタイムラインに追加されます。

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⑪[Clip Etitor]のタイムラインを任意の時間に変え⑧~⑩を繰り返し別のキーを登録します。

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以上でアニメーションが完成しました。

しかしUMotionで作成するアニメーションは[.Assets]の独自形式でUnityのアニメーションとして使用するためにはエクスポートする必要があります。

⑫[Clip Editor]上部の[File]から[Export]を選択します。

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エクスポート設定が完了していない場合[Export Settings]が開きます。

⑬[Export Settings]でエクスポート設定を行います。

必要なものはどこにエクスポートするかの場所です。

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⑭[ExportSettings]でエクスポート設定を行ったあとに再度exportを行います。

これによってUnityで使う形のAnimationClipが出力されます。

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後は通常のアニメーション通りAnimation Controllerでアニメーションを作成することができます。

以上で[UMotion Pro]の導入が完了しました。